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Store Intelligence · Hideyuki Tsuji · September 2024

Pathmaticsが日本のTikTok対応開始、既存チャネルのFacebookとInstagramと合わせて3つのチャネルデータが参照可能に

Sensor Towerのデジタル広告分析インテリジェンス「Pathmatics」が、新たに日本のTikTok対応し、日本市場のお客様により有益な広告分析環境の提供を開始しました。今回の拡張によって、既存のFacebookとInstagramと合わせて3つのチャネルデータが参照可能となりました。

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Pathmaticsの紹介

Sensor Towerのデジタル広告分析インテリジェンス「Pathmatics」は、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、ニュージーランド、スペイン、イギリスを網羅したデジタル広告エコシステムを可視化します。

Pathmatics Logo

2024年1月に日本のFacebookとInstagramに対応したPathmaticsですが、このたび日本のTikTokへの対応を開始しました。この対応拡張によって、日本の3つのチャネルの広告関連データが参照可能となりました。

日本のTikTokにおける広告支出額別ブランドのショッピングカテゴリーでは、楽天のシェアが際立つ

ここからは今回対応が拡張された日本のTikTokの広告関連データを交えて、2024年1月から8月までの日本のデジタル広告を見ていきます。

Pathmaticsのデータによると、同期間の日本のTikTokにおける消費者向けパッケージ商品(CPG)をカテゴリー別に見ると、「Food & Beverages」が全体の45%を占めてトップとなっています。2位は「Personal Care」で両者を合わせると、全体の80%以上を占めています。

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ショッピングカテゴリーでは、楽天のシェアが際立っています。同期間の「消費者向けパッケージ商品(CPG)」や「ゲーム」カテゴリーと比較するとそのシェアの大きさがわかると思います。ショッピングカテゴリーでは、若い世代から人気を集めている「SHEIN」「Temu」の中国系ECの広告も上位に来ており、両者を合わせると10%ほどのシェアとなります。

ゲームはタイトル数が多いこともあり、圧倒的なシェアを占めるブランドがありません。しかし、広告支出額は際立っており、2024年1月から8月までの日本のTikTokにおいて7,300万ドル以上となっています。これは、ショッピングカテゴリーの広告支出額の約2倍、消費者向けパッケージ商品の広告支出額の約5倍に相当します。

2024年1月~8月の日本のTikTok累計広告支出額は6億ドル以上

Pathmaticsのデータによると、2024年1月から8月までの日本におけるTikTokの累計広告支出額は、6億4,000万ドル以上となっています。同期間の月別広告支出額では7月が最も高く、8,300万ドル近くを記録しています。

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2024年7月に広告支出額が最も多いカテゴリーは「メディア&エンターテイメント」で、同カテゴリーは日本のTikTokで2024年1月から8月までの8ヵ月間において、ゲームカテゴリーとトップを分け合っており、2月と3月はゲームカテゴリーがトップとなっています。

日本のチャネル別広告支出額ではInstagramが際立ち、累計広告支出額は25億ドル以上

Pathmaticsのデータによると、日本のチャネル別月間広告支出額推移ではInstagramが際立っています。2024年1月から8月の累計支出額は25億ドル以上となっています。これは、同期間のFacebook累計広告支出額の3倍以上、TikTok累計広告支出額の4倍近くです。

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同期間におけるトップカテゴリーは、FacebookとInstagramではショッピング、TikTokではメディア&エンターテイメントとなっています。

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: September 2024