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STORE INTELLIGENCE · HIDEYUKI TSUJI · APRIL 2024

鳥山明さんのIP「ドラゴンボール」のモバイルタイトルは世界累計収益55億ドル突破、ドッカンバトルは日本、レジェンズはアメリカやヨーロッパでも大きな支持が続く

日本を代表する漫画家の鳥山明さんがお亡くなりになったことが2024年3月に公表されました。彼の作品は日本のみならず、世界的にも人気で、IPを活用したモバイルゲームにおいても絶大な支持を得ています。ここでは、ドラゴンボールタイトルを中心に、鳥山明さんのIPを活用したモバイルゲームの実績をご紹介します。

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世界中のファンから愛された鳥山さんのIPをベースにしたモバイルゲームは世界累計収益が100億ドル近くに

漫画家の鳥山明さんが、2024年3月にお亡くなりになったことが公表されました。68歳という若さでの訃報でした。鳥山明さんの作品は日本に加え、海外でも大きな支持を得ており、そのニュースは世界の漫画ファンやゲームファンにとって衝撃的な内容となりました。

ゲームに目を移すと、鳥山明さんは「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターデザインを担当。つぶらな瞳のスライムなど、同シリーズを象徴するキャラクターは彼の手によるものです。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、モバイル版ドラゴンクエストシリーズの過去10年間(2014年3月から2024年2月)の世界累計収益は、40億ドルを突破しています。

モバイル版「ドラゴンクエスト」シリーズの収益シェアでは、『ドラゴンクエストウォーク』(SQUARE ENIX)が44%でトップとなっています。同作は日本を代表する位置情報ゲームで、2024年9月に5周年を迎えます。

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「ドラゴンクエスト」シリーズのモバイルゲーム収益は、ほぼすべてが日本市場からのものです。一方、海外でも人気の鳥山明さんのIPゲームは「ドラゴンボール」シリーズです。モバイルゲームにおいて、世界的に大きな支持を得続けているドラゴンボールタイトルとして、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(Bandai Namco Entertainment)と『ドラゴンボール レジェンズ』(Bandai Namco Entertainment)があります。

パズルRPGの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は2015年1月にAndroid版、2月にiOS版がリリースされ、アクションゲームの『ドラゴンボール レジェンズ』は2018年5月にリリースされました。Sensor Towerのデータによると、2015年1月から2024年2月までのこの2タイトルの世界累計収益は、55億ドル近くとなっています。「ドラゴンクエスト」シリーズと合わせると、100億ドルに迫る収益です。

2タイトルの市場別収益シェアを見ると、トップは日本で51%、2位はアメリカで29%、3位はフランスで5%と続きます。タイトル別の収益シェアでは、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(2015年1月から2024年2月)は日本が50%以上でトップシェアですが、『ドラゴンボール レジェンズ』(2018年5月から2024年2月)ではアメリカが日本を3%上回ってトップとなっており、海外での人気の高さがわかります。

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コアゲーマーからの支持が高いモバイルドラゴンボールタイトル、日本とアメリカではユーザー層やペルソナも異なる

日本のみならず、アメリカやヨーロッパ市場でも人気のドラゴンボールタイトルですが、ユーザー層も日本と海外では異なっています。Sensor Towerのデータによると、日本では35~44歳のユーザーからの支持が厚く、海外では18~34歳の層が多いことがわかります。これは2つのタイトルに共通しています。

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日本とアメリカでのユーザーエンゲージメントの比較では、ドラゴンボールタイトルへの熱中度の差がわかります。Sensor Towerのデータによると、この2タイトルのユーザーエンゲージメントでは、日本よりアメリカの方が平均セッション数/週および平均使用時間/週が高いことがわかります(バブルの大きさは平均使用日数/月)。

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その一方で、RPDの点では日本がアメリカの3倍近く多くなっています。

また、日本とアメリカではユーザーのペルソナも異なっています。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、2023年第4四半期における一般人口との比較で、「コアゲーマー」(戦略的でハイアクションなモバイルゲームをする人たち)が突出しているのは共通していますが、日本では「ギャンブラー」(実際のお金でギャンブルする人たち)も目立ちます。このあたりが、高水準のRPDを支えているのだと推察できます。

また、日本ではドラゴンボールタイトルユーザーが広告を見るチャネルとして、トップがYouTube、2位がX(旧:Twitter)、3位がInstagramの順となっています。一方、アメリカではトップはInstagramとなっており、このデータからもより若い世代に受け入れられていることがわかります。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: April 2024