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Sensor Tower · Hideyuki Tsuji · August 2025

リリース半年後から日本で人気に火がついたラストウォー、収益成長量でもポケポケ超えでトップに

モバイル4Xストラテジーの『ラストウォー:サバイバル』の日本での人気が継続しています。収益で見ても、トップ市場のアメリカと同じく上昇基調をキープしており、日本におけるモバイルゲーム収益および収益成長量でもトップの座を獲得しています。

Lastwar Survival Hero JP

ラストウォーの日本市場は2024年第3四半期以降に収益が上昇して韓国を追い抜く

2023年8月に日本で正式リリースされた『ラストウォー:サバイバル』(FUNFLY)は、ゾンビに支配された世界で生き残るために戦う4Xストラテジーゲームです。Sensor Towerのデータによると、同作は2023年8月から2025年6月までに世界累計1.2億以上のダウンロードを記録している人気モバイルゲームの1つです。

日本でも各種ランキングの上位でよく見るタイトルの1つです。Sensor Towerのデータによると、『ラストウォー:サバイバル』の2023年8月から2025年6月までの市場別ダウンロード数および収益で、アメリカが両指標でトップとなっています。

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収益に注目すると、日本は韓国に続く3位の市場です。アメリカを加えた上位3市場で収益全体の70%近くを占めており、同作にとってアメリカ、韓国、日本が重要な市場であることがわかります。

この3つの市場に絞って同作の収益推移を見ると、日本の重要性がわかります。Sensor Towerのデータによると、2023年8月から2025年6月までの3市場の四半期別収益推移を見ると、2024年第3四半期を境に、日本は韓国を上回っています。

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2024年第3四半期以降、韓国では収益推移がゆるやかな下降傾向にあるのに対し、日本ではアメリカと同じく上昇傾向を維持しています。

この傾向は日本におけるモバイルゲームの収益ランキングからにも現れています。Sensor Towerのデータによると、2023年8月から2025年6月までの日本における4Xストラテジーゲームの収益ランキングで、『ラストウォー:サバイバル』がトップとなっています。2位の『ホワイトアウト・サバイバル』(Century Games)に対して、1.8倍もの収益差をつけているのも注目に値します。

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また、同期間の日本における全モバイルゲームの収益成長量で見てもトップの座を獲得しており、日本のモバイルゲーマーに厚い支持を受けていることがわかります。また、直近半年の日本におけるARPDAU(DAUあたりの平均収益)を見ても高水準で推移しており、『ラストウォー:サバイバル』のアクティブなプレイヤーが収益の下支えをしていることかデータから確認できます。

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日本でのラストウォーはMAUも高水準、リリース後半年以降に上昇する珍しいケース

日本はMAUの面でも、高水準をキープしています。Sensor Towerのデータによると、2023年8月から2025年6月までの『ラストウォー:サバイバル』のMAU推移において、リリースから半年ほどは韓国に及びませんが、2024年4月あたりから上昇気流に乗り、韓国のMAUを上回っています。

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その後もこの傾向は持続しており、日本に同作のアクティブなプレイヤーが多いことがわかります。『ラストウォー:サバイバル』のプレイヤー層はどうなっているでしょうか。Audience Insightsのデータによると、2025年1月から6月までの同作の上位市場におけるユーザー男女比は、概ね男性7.5:女性2.5の割合で共通しています。

年齢層別では、いずれの市場でも35歳~44歳の層が最多となっており、韓国と日本は40%を占めています。トップ市場のアメリカでは25歳~54歳までの層がバランスよく分布しており、幅広い年齢層に受け入れられていることがわかります。

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日本において、新作モバイルゲームはリリースに合わせて収益やMAUが一気に上昇し、その後ゆるやかに下降していく傾向が多い中、『ラストウォー:サバイバル』はリリースから半年以降に伸びを見せた珍しい例とも言えます。今後、日本での好調を維持すべく、同作がどういった施策を打って出るのかに注目です。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

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https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Insights Strategist - Japan

Date: August 2025