2023年4月にリリースされたモバイルターン制RPGの『崩壊:スターレイル』(miHoYo)は、日本では2023年のゴールデンウィーク直前リリースということもあり、連休中にゲームを始めた方も多いと思います。同作では、「星穹列車」に乗ったプレイヤーが宇宙に広がる未知の世界を体験ながら、冒険と旅をします(同作はPC版、PS5版もリリースされていますが、以降モバイル版の内容です)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年4月27日から2024年4月26日までの世界におけるモバイル版『崩壊:スターレイル』の収益シェアでは、40%以上の収益シェアを持つ中国がトップとなっています。
日本は中国に次ぐ2番目に大きな市場で、20%以上の収益シェアを占めます。3位はアメリカ、4位は韓国と続きます。
日本における『崩壊:スターレイル』の人気は、ランキングに反映されています。Sensor Towerのデータによると、2023年4月27日から2024年4月26日までの日本におけるApp StoreおよびGoogle Playのモバイルゲーム収益ランキングにおいて、50位以内が両ストアで350日以上となっています。
また、トップ10圏内で見ると、App Storeでは150日以上、Google Playでは190日となっており、日本市場において安定した収益を確保し続けていることがわかります。
収益成長量で見ると、『崩壊:スターレイル』の際立った急成長が確認できます。Sensor Towerのデータによると、2023年4月27日から2024年4月26日までの日本におけるモバイルゲーム収益成長量で、同作は圧倒的ナンバーワンになっています。
2位の『ロイヤルマッチ』(Dream Games)も日本で人気のモバイルゲームですが、これらに対して『崩壊:スターレイル』は収益成長量で2.5倍近い差をつけています。
日本、アメリカ、韓国の各市場における『崩壊:スターレイル』の特色にも違いが見られます。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、アメリカでは女性比率が高く(42%)、韓国では男性比率が高い(71%)傾向にあります。
年齢層では、アメリカと韓国では「18-24歳」の層が最も多いのに対し、日本では1つ上の「25-34歳」の層が最多で、55歳以上の層もこれら3市場でトップとなっています。一般的に年齢層が上がると可処分所得も増えるため、日本での収益の好調ぶりの要因の1つだと推察できます。
実際、各市場のRPD推移を見てもこの傾向が確認できます。Sensor Towerのデータによると、日本は収益シェアトップの中国よりもRPDが高く、アメリカ、韓国と比較してもRPDが上昇傾向にあります。
日本のRPDの上昇傾向は、同作のゲーム性が大きな支持を得ていると思われます。Sensor Towerのデータによると、日本では「コアゲーマー」「PCゲーマー」「コンソールゲーマー」からの支持が高く、ゲーマーがユーザーの多くを占めています。一方、アメリカや韓国では「マンガ&アニメ愛好家」からの支持が上位にあり、同作のグラフィックが魅力の1つになっていると推察できます。
一般人口との比較では、『崩壊3rd』(miHoYo)を利用するユーザーが多いことは共通しています。一方で、日本市場に限っては『原神』(miHoYo)も多く、パブリッシャーmiHoYoファンが『崩壊:スターレイル』を支えていることがわかります。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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