IPを活用したモバイルゲームの新作が多い中、2024年7月にリリースされた『ゼンレスゾーンゼロ』(miHoYo)は非IPの新作RPGです(同作はPS5、PCでもリリースされていますが、以降、モバイル版の内容です)。
同作の舞台となるのは、謎の超自然災害「ホロウ」に見舞われた近未来。3人のチームを組んで、通常攻撃と特殊スキルでアクションを楽しめるタイトルで、独特なアートスタイルとビジュアルデザインも特徴の1つです。
Sensor Towerのデータによると、『ゼンレスゾーンゼロ』のリリース(2024年7月4日)から8月3日までの市場別ダウンロード数シェアでは、中国が29%を占めてトップとなっています。2位はアメリカで14%、3位は日本で10%と続きます。
同期間の市場別収益シェアでも、トップは中国で44%を占めています。2位は日本で25%となっています。ですが、RPD(1ダウンロードあたりの収益)で見ると、日本は中国の2倍近い数値となっており、リリース直後から日本のモバイルゲーマーに支持されていることがわかります。
『ゼンレスゾーンゼロ』の主要市場のApp Storeにおけるモバイルゲームトップ収益ランキングを見ると、日本はリリース初日にトップとなっています。各市場ともその後ゆるやかな下降となっていますが、日本では29日間連続でトップ20圏内をキープしており、非IPの新作ゲームとしては好調な出足となりました。
miHoYoのモバイルゲームは日本でも人気が高く、『原神』や『崩壊:スターレイル』など収益ランキング上位の常連タイトルが複数あります。Sensor Towerのデータによると、日本で人気のmiHoYoのモバイルアクションRPGにおけるリリース1ヵ月のダウンロード数・収益では、『ゼンレスゾーンゼロ』はやや緩やかなスタートと言えそうです。
『ゼンレスゾーンゼロ』は日本でのリリースに合わせて、広告展開も行いました。同作のメイン広告プラットフォームは、YouTubeとTikTokであることがわかります。
Sensor Towerのデータによると、2024年7月の日本のYouTubeのゲームジャンルにおいて、『ゼンレスゾーンゼロ』がSoV(シェアオブボイス:あるモバイルゲーム広告の露出率が当該プラットフォームの全モバイルゲーム広告の露出率総計に占める割合)トップとなっています。2位は『崩壊:スターレイル』で、トップ2をmiHoYoのモバイルゲームが独占しています。
また、同期間の日本におけるTikTokのゲームジャンル広告SoVでも『ゼンレスゾーンゼロ』はトップとなっており、TikTokでの同作のSoVは10%に達しています。
日本における『ゼンレスゾーンゼロ』は、ミッドコアRPGファンから支持を得ていることがわかります。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、日本の『ゼンレスゾーンゼロ』ユーザーが使用するトップアプリ(一般人口との対比)では、『鳴潮』(KURO GAMES)『崩壊:スターレイル』(miHoYo)、『勝利の女神:NIKKE』(Level Infinite)、『パンドランド』(WonderPlanet)などミッドコアRPGが上位を占めています。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
この傾向はアメリカにおいても同様で、『ブルーアーカイブ』(Yostar)、『リバース:1999』(Bluepoch)などが上位を占めています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
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