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Mobile App Insights · Hideyuki Tsuji · November 2025

怪獣8号 THE GAMEはリリース初日からApp Storeで4日連続DL数ランキングトップ、リリース初月に日本で700万ドル以上の収益を記録

人気アニメ『怪獣8号』のIPを活用したモバイルゲーム『怪獣8号 THE GAME』が好調なスタートを見せました。日本はダウンロード数・収益の指標でトップ市場ですが、韓国や台湾などのAPAC市場でも支持を得ています。リリースに合わせて実施した広告展開では、InstagramとTikTokがメインチャネルとなっており、この2つを合わせると65%以上のインプレッションシェアを占めています。

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リリース初日から日本のApp StoreでDL数ランキングトップ、韓国や台湾などのAPAC市場からも支持

2025年8月末にリリースされた『怪獣8号 THE GAME』(Akatsuki)は、「少年ジャンプ+」で原作連載、全世界的なヒットを記録したアニメ『怪獣8号』のIPを活用したモバイルスクワッドRPGです。Sensor Towerのデータによると、日本のおけるApp Storeのモバイルゲームダウンロード数ランキングで、『怪獣8号 THE GAME』はリリース初日の2025年8月31日から4日間連続でトップを獲得しました。

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上記のグラフからもわかるとおり、リリースから15日間はトップ10圏内を維持しており、良好な滑り出しと言えます。同作は日本のみならず、世界市場でも展開しています。Sensor Towerのデータによると、2025年8月31日から9月30日までの市場別ダウンロード数シェアでは、日本が30%以上を占めてトップとなっています。

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ダウンロード数シェア2位はアメリカ(9%)ですが、3位はタイ(7%)、4位は韓国(6%)、5位は台湾(6%)と、APAC市場での人気の高さが確認できます。また、市場別収益シェアでも日本はトップ市場で(57.8%)、2位はアメリカ(12%)、3位は韓国(6%)と続きます。

リリース初月に日本で700万ドル以上の収益、広告はインスタとTikTokのリールを中心に展開

Sensor Towerにおける『怪獣8号 THE GAME』のサブジャンルは「スクワッドRPG」ですが、このジャンルの収益においても同作の好調ぶりがわかります。Sensor Towerのデータによると、2025年8月31日から9月30日までの日本におけるスクワッドRPGの収益で、同作は700万ドル以上を記録して2位となりました。

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トップ5内には、『ブルーアーカイブ』(Yostar)や『ONE PIECE トレジャークルーズ』(Bandai Namco Entertainment)など、収益上位でよく見かける人気タイトルが入っています。こうした中で、『怪獣8号 THE GAME』は3位の『ブルーアーカイブ』に対して2倍近い収益を記録しました。

こうした好調なスタートを支える1つの要因として、広告展開が考えられます。Pathmaticsのデータによると、2025年8月31日から9月30日までの日本におけるAkatsuki Gamesのチャネル別インプレッションシェアを見ると、Instagramがトップで41%を占めています。

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続くTikTokは26%で、これら2つの主要チャネルで65%以上のインプレッションシェアを占めており、この2つが主要チャネルであることがわかります。

同期間のクリエイティブの内訳を見ると、全112件中87件がフィード広告となっています。これらのフィード広告では、ゲームに登場するキャラクターや怪獣8号のロゴを前面に押し出しており、同作のIPの強さを活かした内容がメインとなっています。

Creatives

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

Sensor TowerのApp Performance Insightsで、過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Insights Strategist - Japan

Date: November 2025