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STORE INTELLIGENCE · HIDEYUKI TSUJI · AUGUST 2024

キノコ伝説がリリース4ヵ月で日本累計収益1億ドルを達成、放置RPGながら月間平均使用時間は330分以上に

2024年2月に日本でリリースされた『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』が、リリース4ヵ月で日本累計収益1億ドルを達成しました。放置RPGジャンルの同作ですが、日本における月間平均使用時間は330分以上となっており、アクティブなユーザーが多く存在していることがわかります。

Legend-of-Mushroom-Japan

日本累計収益1億ドル突破のキノ伝、韓国を抜いて日本が世界最大の市場に

IPタイトルが強い日本のモバイルゲーム市場において、非IPの新作『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』(Joy Net Games)が人気となっています。同作はアジア市場において、2023年11月に台湾と香港、2023年12月に韓国でリリースされ、2024年2月に日本リリースとなりました(同作はブラウザ版もリリースされていますが、以降モバイルアプリ版の内容です)。

Sensor Towerのデータによると、『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』の正式リリース(2024年2月23日)から6月30日までの日本のApp Storeにおける評価では、星5が80%以上、星4と合わせると90%以上と高い評価を維持しています。

Rating-Share-LoM-JP

同作の高評価は収益にもつながっています。Sensor Towerのデータによると、同期間の市場別収益シェアでは、韓国を抜いて日本が45%近くを占めてトップ市場となっています。

Revenue-Share-by-Market-LoM

日本でのリリース直後は韓国がトップ市場でしたが、その後4ヵ月間で日本市場がトップに躍り出ました。この好調な推移の結果、2024年6月には日本市場での累計収益が1億ドルを突破しました。

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日本市場における1億ドルの収益は、日本のモバイルゲーム全体で見ても大きなものであることがわかります。Sensor Towerのデータによると、2024年2月23日から6月30日までの日本のモバイルゲーム収益において、『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は『モンスターストライク』(MIXI)に次ぐ2位となっています。

Revenue-Top5-Games-JP-LoM

収益トップ10内には多彩なジャンルのモバイルゲームがランクインしていますが、同作が放置RPGとしても、2024年リリースの新作タイトルとしても唯一の存在です。

キノ伝はリリース直後からTikTokとYouTubeで広告展開、日本での月間平均使用時間は330分以上

『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は、リリースから6月末までの日本でのダウンロード数が220万を突破しており、この数字からも人気タイトルの1つとなっていることがわかります。同期間の日本でのダウンロード数をソース別で見ると、オーガニックが53%、広告が44%、ウェブブラウザーが3%となっています。

広告からの流入が高い理由は、同作の日本リリースに合わせた広告展開が功を奏したと言えます。Sensor Towerのデータによると、『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』のメインの広告チャネルはTikTokとYouTubeで、この2つのチャネルのゲームジャンルのSoVで上位を占めています。

TikTokのSoVでは3月は19%、4月は16%を占めて2ヵ月連続のトップ、YouTubeのSoVでは3月は8%で2位、4月は5%で4位とリリース直後の広告展開が好調であることがわかります。この期間の広告クリエイティブは、ゲーム画面をメインにしたオードソックなタイプを始め、インフルエンサーを起用したもの、主題歌『キノコ勇者』を押し出したものなど、バラエティーに富んでおり、より広い層へのリーチを狙っていると推察できます。

また、『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は放置RPGジャンルのモバイルゲームですが、ひと月にユーザーが費やした平均時間からは日本にアクティブなユーザーが多いことがわかります。Sensor Towerのデータによると、2024年2月から6月の日本における月間平均使用時間は330分以上となっています。

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これはゲームを効率よく進めるための加速券を入手するために、ゲーム内イベントへ積極的に参加するユーザーが多いためだと推察できます。加速券はラッキールーレットやXでのシェア報酬としても入手可能ですが、イベントでの報酬量が多いため、こうした結果につながっているのだと思われます。

Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: August 2024