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STORE INTELLIGENCE · HIDEYUKI TSUJI · NOVEMBER 2023

2023年9月リリースのドット勇者が日本のモバイルゲーム収益成長量1位となり、韓国を抜いて日本が世界最大の市場に

2023年9月に日本でリリースされた『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』が、リリースから10月20日の期間で日本におけるモバイルゲーム収益成長量1位となりました。韓国や中国では先行してリリースされた本作ですが、現在では日本が最大の市場となっています。

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ドット勇者はリリース1ヵ月間にわたって収益ランキング20位圏内を維持、日本が最大の市場に

ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』(EFUN COMPANY)は、タイトルどおりドット絵が特徴のモバイル放置RPGです。日本では2023年9月7日に正式リリースとなりましたが、韓国(2023年6月)や中国(2023年8月)では先行してリリースされました。

同作では50種類以上のキャラクターが登場、放置でキャラクターを育成するだけでなく、ゲーム内には多彩なミニゲームも用意されています。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年6月1日から10月20日までの市場別収益シェアは、日本が47%の収益シェアを占めてトップとなっています。2位が韓国の37%、3位が中国の10%と続きます。『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』は香港のパブリッシャーによるモバイルゲームですが、香港の収益シェアは5位(1%)となっています。

Revenue-Share-by-market

一方、市場別ダウンロードシェアからは日本市場の高いRPDが確認できます。Sensor Towerのデータによると、同期間における市場別ダウンロードシェアで、1位が韓国(50%)、2位が日本(33%)、3位が中国(15%)となっています。日本はダウンロードシェアが収益シェアと比較して低くなっており、高RPDであることがわかります。

日本のApp Storeにおけるモバイルゲームランキングでも『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』の好調ぶりが確認できます。Sensor Towerのデータによると、日本での正式リリース初日の2023年9月7日にトップ収益ランキングで2位を記録、その後1ヵ月にわたってトップ20圏内をキープしました。このうち、22日間はトップ10圏内となっており、着実に収益を上げていることがわかります。

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アジア市場で星5評価が70%以上、日本での収益成長量でモンハンNowを抜いてトップに

レーティングを見ても各市場で高い評価を得ています。Sensor Towerのデータによると、収益シェアトップ3の日本、韓国、中国の各市場における2023年6月1日~10月20日のApp Storeのレーティングでは、星5の評価が70%を占めており、星4の評価を合わせると90%以上となっています。日本のみならず、アジアの各市場で同作のゲーム性が支持されていることがわかります。

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『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』の日本市場での収益拡大は、モバイルゲーム全体から見ても際立っています。Sensor Towerのデータによると、同作の日本での正式リリースから10月20日までにおける日本のモバイルゲーム収益成長量では、1位となっています。2位には『Monster Hunter Now』(Niantic)、3位には『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』(SQUARE ENIX)がランクインしており、いずれも2023年9月リリースのモバイルゲームです。

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2位『Monster Hunter Now』、3位の『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』は、それぞれ日本で人気のモンハン、FFのIPを活用したモバイルゲームですが、『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』は非IPゲームです。同期間のダウンロード数成長量では4位となっていることから、このデータでも日本市場での高いRPDが証明されています。

『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』は放置RPGであるため、基本的には時間経過である程度解決できることもあります。ですが、限定パックの存在、30日間にわたって毎日報酬がもらえるパス、プレイ時間の時短に効くものなど、かなりのアプリ内購入のバリエーションが用意されており、ゲーム性と相まって収益を支えているのだと推測できます。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

Sensor Tower - モバイル市場の羅針盤

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: November 2023