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Sensor Tower · Hideyuki Tsuji · March 2025

2024年4月~12月の日本のスクワッドRPGダウンロード数トップの東ディバ、世界のマンガ&アニメ愛好家からの支持が高い

2024年4月にリリースされたスクワッドRPG『東京ディバンカー』が、着実に人気を集めています。2024年8月以降は安定してランキング上位に顔を見せ、2024年4月から12月までの日本の同ジャンルにおけるダウンロード数ランキングではトップとなりました。

Tokyo Debunker Hero

2024年4月~12月の日本のモバイルRPGダウンロード数ではゼンゼロに次ぐ2位の東ディバ、9月以降はランキング上位安定

RPGはモバイルゲームの中でもタイトル数が多いジャンルです。RPGの中でも「スクワッドRPG」は『ウマ娘 プリティーダービー』や『勝利の女神:NIKKE』を始め、ランキング上位で目にするタイトルが多数存在します。

Sensor Towerのデータによると、2024年4月から12月までの日本におけるスクワッドRPGのダウンロード数ランキングでトップなったのは、『東京ディバンカー』(ZigZaGame)です。

SquadRPG-DL-ranking-JP

同作でプレイヤーは、名門「ダークウィック」に通う悪魔に身を売ったグールたちやツンデレな猫とともに、東京の街に潜む怪異事件を調査します。コミックとノベルが融合した新感覚ストーリーのみならず、箱庭的ゲーム要素、育成要素など多数の仕掛けが用意されています。

こうしたゲーム要素が支持され、2024年4月から12月までの日本におけるモバイルRPGのダウンロード数ランキングでも『ゼンレスゾーンゼロ』(miHoYo)に次ぐ2位のポジションを獲得しています。

ランキングにおいても、『東京ディバンカー』は上位の常連となっていることがわかります。Sensor Towerのデータによると、2024年10月から12月の日本のApp Storeにおけるダウンロード数ランキングでは30位以内をキープしており、トップ10圏内は30日間となっています。

Tokyo-Debunker-ranking-trend-JP

この安定した上位キープの背景には、『東京ディバンカー』の広告戦略があります。Sensor Towerのデータによると、同作は2024年6月から広告展開を強化しており、2024年6月と7月の日本におけるAdmobのスクワッドRPGジャンル広告のSoVでトップとなっています。特に、7月はSoVが約50%を記録しています。

また、2024年8月からは広告ネットワークの軸足をAppLovinに移し、2024年8月と9月の日本におけるAppLovinのスクワッドRPGジャンル広告のSoVでトップとなっています。こうした広告展開の結果が、ランキングに反映されているのだと推察できます。

東ディバは日本が最大の市場、世界の「マンガ&アニメ愛好家」「電子書籍リーダー」から大きな支持

『東京ディバンカー』はグローバル展開をしています。Sensor Towerのデータによると、同作の市場別収益シェアでは、日本が64%を占めて世界最大の市場となっています。2位はアメリカで19%、3位はドイツで3%と続きます。

Tokyo-Debunker-revenue-share-by-market

また、RPDの点ではシンガポールの急上昇が確認できます。シンガポールの収益シェアでは韓国と同じ1.5%程度ではあるものの、2024年8月中旬以降からRPDが大きく上昇しており、同作において今後注目の市場の1つとなると思われます。

Tokyo-Debunker-RPD-trend-JP

これら収益シェア上位3市場におけるユーザー分布はどうなっているでしょうか。Sensor Towerのデータによると、アメリカとドイツにおいては25歳から34歳のユーザー層が最も多いことが共通しています。しかし、日本では1つ上の層(35歳から44歳)が最も多くなっています。

Tokyo-Debunker-User-demographic-by-market

これらの3市場では、ユーザーのトップペルソナに「マンガ&アニメ愛好家」「電子書籍リーダー」が上位に来ていることが共通しています。この点から、ボイス入りコミックとノベルが融合したストーリー+Live2Dによるグラフィックが、本作の大きな支持ポイントの1つとなっていると推察できます。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

Sensor TowerのApp Performance Insightsで、過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: March 2025