モバイルパズルRPGは、日本のモバイルゲーム市場において人気のジャンルです。『モンスターストライク』(MIXI)、『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(Bandai Namco Entertainment)などはランキング上位に頻繁に顔を見せ、モバイルゲーマーでない方でも名前は聞いたことがあると思います。
Sensor Towerのデータによると、2022年1月から2024年8月までの日本におけるモバイルパズルRPGジャンルのダウンロード数では、日本発の3タイトルは上位に来ており、トップは『モンスターストライク』です。これに続くのが、2020年12月に日本でリリースされた『パズル&サバイバル』(37GAMES)です。
トップ5内の日本発タイトルをリリース日で見ると、『モンスターストライク』と『パズル&ドラゴンズ』が10年以上、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は2025年に10年を迎えます。リリースから10年以上が経過しているタイトルがダウンロード数上位に来ることも注目に値しますが、日本リリースから間もなく4年を迎える『パズル&サバイバル』は広告展開によって日本でのダウンロード数を伸ばしています。
Sensor Towerのデータによると、2021年1月から2024年8月までの日本におけるモバイルパズルRPGのダウンロード数トップ4タイトルのソース別ダウンロード数シェアで、日本発タイトルは「オーガニック」が80%以上です。一方、『パズル&サバイバル』は45%を広告が占めています。
同作の広告展開は現在でも継続しており、2024年8月の日本におけるYouTubeおよびTikTokのモバイルパズルRPGジャンルでSoVがトップとなっています。
2022年1月から2024年8月までの日本におけるモバイルパズルRPGジャンルの収益でも『モンスターストライク』がトップで、唯一10億ドル以上となっています。2位は『パズル&ドラゴンズ』、3位は『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と続き、トップ3は日本発のタイトルで占められています。
Sensor Towerのデータによると、2022年9月から2024年8月までの市場別収益シェアでは、『モンスターストライク』と『パズル&ドラゴンズ』は95%以上が日本からによるものです。
一方、同期間における『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と『パズル&サバイバル』は、海外市場のシェアが多くなっています。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、65%程度が海外市場からの収益で占められています。これはドラゴンボールIPの海外での強さが挙げられます。同IPを活用したモバイルアクションゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の同期間の市場別収益シェアでは、アメリカが40%を占めてトップ市場となっており、収益全体の約80%を海外市場が占めています。
『パズル&サバイバル』は同期間における収益シェアでは、トップがアメリカで40%、日本が2位で36%となっています。海外市場での収益シェアは約65%で、この2つのモバイルゲームの収益の柱は海外市場であることがわかります。
これらのモバイルパズルRPGのユーザー層にも特徴があります。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、2024年第2四半期の日本におけるユーザー男女比は、日本発の3タイトルでは85%以上が男性となっています。年齢層でも、18-24歳の層が最も多いことも共通しています。一方、『パズル&サバイバル』は男性6:女性4の比率で、35-44歳の層が最も多くなっています。
また、ペルソナにも違いがあります。日本発の3タイトルでは、いずれも「コアゲーマー」「コンソールゲーマー」「PCゲーマー」が上位を占めています。その一方で、『パズル&サバイバル』は上位に「ハイパーカジュアルゲーマー」が入っています。
これらの日本発のタイトルはリリースからの時間の経過とともに、より複雑で高度なゲーム性になっており、こういった点がゲーマー層に支持されていると推察できます。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
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