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厳しい寒さが続いた今冬でしたが、全国的に暖かい日が続くようになってきて、春の行楽シーズン到来と言えます。日本で人気のレジャースポットの1つであるテーマパークでは、モバイルアプリでよりスムーズにパーク内を楽しめるようになっています。
Sensor Towerのデータによると、2020年4月から2025年3月までの日本におけるTheme Parksアプリカテゴリーのダウンロード数で、『Tokyo Disney Resort』(Oriental Land)アプリがトップとなっています。
同アプリは唯一1,700万以上のダウンロード数を記録しており、2位の『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(NBCUniversal Media)アプリとは1.5倍以上の差があります。
『富士急ハイランド』(FUJIKYU HIGHLAND)アプリを加えた上位3つのテーマパークアプリのダウンロード数推移は似た傾向にあることがわかります。Sensor Towerのデータによると、2020年4月から2025年3月までの日本における上位3つのアプリの月別ダウンロード数を見ると、毎年3月と10月および11月に伸びています。
3月は卒業シーズンで、最後の思い出づくりにテーマパークで楽しむ方が多いのだと思われます。一方、10月および11月はハロウィンやクリスマスイベントのスタート時期で、これらを楽しむために来園ニーズが上昇するのだと推察できます。いずれのシーズンもゴールデンウィークがある4月および5月を上回っており、これらの人気テーマパークのハイシーズンの状況がわかります。
また、MAU(月間アクティブユーザー数)で見ても、同様の傾向が確認できます。Sensor Towerのデータによると、2020年4月から2025年3月までの日本におけるこれら3つのアプリのMAU推移では、3月と10月および11月に大きく伸びています。
特に『Tokyo Disney Resort』アプリの伸びが顕著で、新型コロナウイルスが5類移行後の2023年6月から2025年3月までの平均MAUは150万以上となっています。
日本で人気上位の3つのテーマパークアプリでは、チケットの購入・管理、デジタルマップ、アトラクションの待ち時間確認などの機能が共通しています。こうした機能でテーマパークをスムーズに楽しめるようになっています。
ダウンロード数トップの『Tokyo Disney Resort』アプリでは、これらの機能に加えて、ショッピングを楽しむことができます。グッズのオンライン購入には、その日に入場したチケットが必要ですが、かさばる物の購入や会計待ちなしでショッピングが楽しめるディズニーファンにとってはありがたい機能だと言えます。
Sensor Towerのデータによると、2020年第2四半期から2025年第1四半期までの日本における『Tokyo Disney Resort』アプリの収益は、多少の波はあるものの堅実に推移していると言えます。ここ数年はハロウィンやクリスマスイベントがある第4四半期に伸びを見せる傾向が続いており、2024年第4四半期には70万ドル以上の収益を記録しています。これは、過去5年で最高収益となっています。
これらのテーマパークアプリの日本におけるユーザー男女比では、『富士急ハイランド』アプリが異なった割合になっています。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から3月までのユーザー男女比を見ると、『Tokyo Disney Resort』アプリと『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』アプリでは、女性比率が男性比率を上回っています。
一方、『富士急ハイランド』アプリでは男女比率が逆転しています。これは絶叫マシンを売り物にしている同パークの特性が現れているのだと思われます。平均年齢層では、33歳から35歳となっています。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
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