2022年12月にリリースされた『ブルーロック Project: World Champion』(Rudel)は、TVアニメ『ブルーロック』のIPを活用したモバイルゲームです。TVアニメは2022年10月からテレビ朝日系全国ネットで放送され、各映像ストリーミングサービスでも人気ランキング上位に入り、原作コミックも累計発行部数3,000万部を突破しています。
ゲームでは、プレイヤーはストライカーを育成して最強チームを結成し、ライバルたちと激闘を繰り広げることになります。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、『ブルーロック Project: World Champion』は2024年1月に累計収益1億ドルを達成しました。
この好調ぶりはダウンロード数からもわかります。Sensor Towerのデータによると、2023年1月から2024年1月の日本におけるモバイルスポーツゲームにおいて、最もダウンロードされたゲームとなりました。2位の『パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード』(KONAMI)に50万近い差をつけてのトップです。
また、ユーザーレビューでは、星5および星4の評価を合わせて85%以上となっており、高い評価を得ています(2024年1月末時点)。
『ブルーロック Project: World Champion』は2023年12月30日にリリース1周年を迎え、同日から2024年1月31日まで記念イベントを展開。無料ガチャのほか、チーム総戦力のランキングに応じてアクリルスタンドや缶バッジなどのリアルグッズが当たる施策を実施しました。
1周年記念イベントのインパクトは収益ランキングにも反映される結果となり、2023年12月30日に日本におけるApp Storeのモバイルゲームトップ収益ランキングで6位、その後2024年1月3日までトップ15圏内をキープしました。
Sensor Tower上では、『ブルーロック Project: World Champion』は「スポーツマネージャー」ジャンルに分類されています。同ジャンルにおける同作の収益は、世界レベルで見ても高い水準であることが確認できます。
Sensor Towerのデータによると、2023年1月から2024年1月までの世界におけるモバイルスポーツマネージャーゲームの収益で、『EA SPORTS FC Online M』(日本市場では未リリース)に次ぐ2位のポジションを獲得しています。また『ブルーロック Project: World Champion』は、2024年1月(単月)の収益では、世界のスポーツマネージャーゲームのトップとなりました。
注目すべきは、リリースされている市場の数です。世界収益トップ5のモバイルスポーツマネージャーゲームのうち、『ブルーロック Project: World Champion』以外は複数の市場でリリースされています。例えば、『EA SPORTS FC Online M』はベトナム、韓国、タイなど、『eFootball™ウイコレ CHAMPION SQUADS』はブラジル、インドネシア、エジプトなどで人気です。
一方、『ブルーロック Project: World Champion』は日本でのリリースのみです(2024年1月現在)。つまり、同作は日本市場のみで1年余りで1億ドルの収益を達成したことになり、同市場での人気および収益性の高さがわかります。また、2024年1月に同作をグローバル展開することが発表されており、今後さらに収益を伸ばす可能性があります。
『ブルーロック Project: World Champion』は、世界で人気のサッカーをテーマにしたモバイルスポーツマネージャーと比較して、女性ユーザーの比率が高いことも特徴です。Sensor Towerのデータによると、4つのモバイルスポーツマネージャーの平均年齢は31歳~37歳と大きな違いはありませんが、男女比率は『ブルーロック Project: World Champion』だけが5:5となっています。
その他のタイトルは概ね7:3の比率に対して、『ブルーロック Project: World Champion』が異なるのは、同作のみがコミック・アニメIPを活用したタイトルであるため、サッカーゲームファンに加えて原作ファンが多いことが推測できます。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 : https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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