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Sensor Tower · Hideyuki Tsuji · April 2025

日本のモバイルMOBAで際立った存在の#コンパス、過去5年間の収益はブロスタの2倍近くの2.4億ドルで女性からの支持も高い

日本におけるモバイルMOBAジャンルで、『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』が際立った存在になっています。過去5年間で、同ジャンルで世界的人気の『ブロスタ』の収益の2倍近くを達成、女性ユーザーのシェアも35%以上と同ジャンルの人気タイトルより高いことがデータからわかります。

Compass-Hero

RPDも右肩上がりの成長でブロスタに2倍近い収益差を記録した#コンパス、NHNの収益シェア60%以上に

2016年12月にリリースされた『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』(NHN Playart)は、3分間の3on3バトルが楽しめるモバイルMOBAです。同社とniconicoの共同ゲームプロジェクトでもある同作は、3Dフィールドを駆け回る楽しさのみならず、デッキ構築の戦略性、魅力的なヒーローと音楽など、リリースから8年以上経過した現在でも人気を集めるタイトルです。

日本での『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』人気ぶりは、データからもわかります。Sensor Towerのデータによると、過去5年間(2020年3月から2025年2月)のモバイルMOBAジャンルの収益で、同作は2.4億ドル以上を記録してトップとなっています。

MOBA-Revenue-Top5-JP

2位は世界的にも人気のあるモバイルMOBAの『ブロスタ』(Supercell)です。日本市場において『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』は『ブロスタ』に2倍近い収益差をつけており、圧倒的な人気ぶりがわかります。

『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』は日本以外の市場でもリリースされていますが、収益シェアはほぼ日本からとなっています。また、同作のパブリッシャーであるNHNのアプリ別収益シェアでも『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』は大きな柱となっています。Sensor Towerのデータによると、過去5年間(2020年3月から2025年2月)のNHNのモバイルアプリ・ゲーム別収益シェアを見ると、同作は60%以上を占めています。

NHN-Revenue-share-by-game-JP

2位の『comico』はオリジナル漫画が毎日読めるマンガアプリで、同社の収益シェアの25%以上を占めています。

こうした収益の好調ぶりは、RPD(1ダウンロードあたりの収益)でも際立っています。Sensor Towerのデータによると、2010年1月から2025年2月までの日本におけるRPDでは、『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』が右肩上がりの成長をしていることがわかります。

PopularMOBA-RPD-trend-JP

集計開始時点から高水準であることに加え、2024年10月以降は70ドル以上で推移しており、日本で人気のモバイルMOBAと比較してもこの数値が圧倒的であることがわかります。

#コンパスは女性ユーザーが35%以上、平均セッション数/日でもブロスタを超える

日本で圧倒的な人気を持つ『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』ですが、ユーザー層にも特徴が見られます。Sensor Towerのデータによると、2021年1月から2025年2月までの年齢層では、いずれの人気モバイルMOBAでも18歳から34歳までの層がメインであることは共通しています。

一方、同期間の日本における男女比で見ると、『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』は女性ユーザーが35%以上でほかの同ジャンルタイトルよりも10%以上多いことがわかります。

MOBA-User-demographic-JP

若い世代に人気の高い同作は、1日の平均セッション数でも同ジャンルのタイトルで抜きん出ています。Sensor Towerのデータによると、2010年1月から2025年2月までの日本における人気モバイルMOBAとの比較では、『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』は8.4セッション/日以上で際立っています。2位の『ブロスタ』も『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』と同じく3分間のバトルが展開されるモバイルMOBAですが、5.5セッション/日以上にとどまっています。

Popular-MOBA-Ave-Sessions-JP

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

Sensor TowerのApp Performance Insightsで、過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: April 2025