2021年2月にリリースされたモバイル版『ウマ娘 プリティダービー』(Cygames)が3周年を迎えました(以降、モバイル版の内容です)。同作のパブリッシャーであるCygamesは、『グランブルーファンタジー』や『プリンセスコネクト!Re:Dive』など、複数のモバイルゲームをリリースしており、日本で高い人気を維持しています。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2021年2月から2024年3月までの日本におけるCygamesのモバイルゲーム別収益シェアで、『ウマ娘 プリティダービー』が72%を占めてトップシェアとなっており、同社の収益の柱になっていることがわかります。
『ウマ娘 プリティーダービー』に続く収益シェア2位の『グランブルーファンタジー』、3位の『プリンセスコネクト!Re:Dive』のいずれもスクワッドRPGジャンルのモバイルゲームで、同ジャンルに強いこともデータ上で確認できます。
『ウマ娘 プリティダービー』は2024年2月24日から3周年記念イベント(第2弾)を展開しました。育成ウマ娘にTVアニメでも活躍した「ドゥラメンテ」と「イクノディクタス」が、サポートカードには「オルフェーヴル」や「ジェンティルドンナ」が登場、さらに最大120連ガチャが無料で引けるほか、ジュエルが最大8,250個もらえるなどのキャンペーンも同時にスタートしました。
Sensor Towerのデータによると、3周年記念イベント(第2弾)開始当日の2024年2月24日から日本のApp storeにおけるトップ収益ランキングで1位となりました。イベント開始前日の10位から大きく順位を上げています。その後も上位が続き、イベント開始から3月30日まではトップ10圏内をキープしています。
『ウマ娘 プリティダービー』は、日本以外のアジア市場でもリリースされていますが、収益の90%以上は日本からのものです。日本での人気は今なお高く、Sensor Towerのデータによると2024年1月から3月までの日本のモバイルゲーム収益では、『モンスターストライク』(MIXI)に続く2位となっています。
また、同期間における日本のモバイルゲーム収益成長量でも3位となっており、3周年を迎えた現在でも収益の成長が確認できます。
Sensor Towerのデータによると、過去90日間(2024年1月から3月)の『ウマ娘 プリティダービー』のユーザーは、男性78%、女性24%となっています。年齢層では25-34歳の層がトップで、次に多い19-24歳の層と合わせると全体の70%におよび、若い層からの支持が高いことがわかります。
ペルソナを見ると、「コアゲーマー」(戦略的でハイアクションなモバイルゲームをする人たち)や「PCゲーマー」からの支持が高いことがわかります。一方、アプリのエンゲージメントでは、実際の競馬ファンからの支持が見えてきます。
Sensor Towerのデータによると、『ウマ娘 プリティダービー』のユーザーが一般人口との比較で使用シェアが高いモバイルアプリ・ゲームでは、2位が『netkeiba』(Net Dreamers)、6位が『JRAアプリ』(Japan Racing Association)となっています。
これら2つのアプリは実際の競馬に関連するものなので、リアル競馬ファンが『ウマ娘 プリティーダービー』をプレイしている、または『ウマ娘 プリティーダービー』のユーザーがリアルの競馬を始めていることが推察できます。実際、『ウマ娘 プリティーダービー』ではリアル競馬とのコラボを積極的に展開しており、2024年3月には「高松宮記念」や「大阪杯」に合わせた春のGIキャンペーンも実施しました。
また、モバイルゲームの観点では、トップ5内に『プリンセスコネクト!Re:Dive』(1位)と『グランブルーファンタジー』(5位)のCygamesのタイトルがランクインしており、同社のファンが多いことも特徴と言えます。
Sensor Towerのデータによると、『ウマ娘 プリティーダービー』のユーザーが広告を目にするチャネルとしては、X(旧:Twitter)が圧倒的で、2位のYouTubeの倍以上のインプレッションシェアとなっています。ウマ娘プロジェクト公式Xアカウントのフォロワー数は150万人を超えており(2024年3月末時点)、かなり積極的に更新されていることがわかります。
2024年5月24日からは、劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』の公開も予定されており、さらに日本での人気が高まりそうです。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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