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外に持ち出せて、健康管理にも使えるモバイルデバイスは、さまざまな形で活用されており、位置情報ゲームもその1つに挙げられます。日本で人気の位置情報ゲームは有名IPを活用したものが多く、ランキング上位にもよく顔を見せるタイトルもあります。
Sensor Towerのデータによると、2025年1月から10月までの日本における位置情報ゲームの収益では、『ドラゴンクエストウォーク』(SQUARE ENIX)が1.3億ドル以上を記録してトップとなっています。

2019年9月にリリースされた『ドラゴンクエストウォーク』は、「ドラゴンクエスト」シリーズIPを活用した位置情報ゲームで、2025年に6周年を迎えました。同作の人気は一過性のものではありません。Sensor Towerのデータによると、日本の位置情報ゲームにおいて、2022年から4年連続で収益トップとなっており、同ジャンルにおいて確固たるポジションを確保しています。
『ドラゴンクエストウォーク』は、パブリッシャーであるSQUARE ENIXにおいても重要なタイトルです。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から10月までの日本における同社のモバイルゲーム別収益シェアで、同作は50%を占めてトップとなっています。

リリースから6年が経過した現在でも、『ドラゴンクエストウォーク』は多くのユーザーに親しまれていることがわかります。Sensor Towerのデータによると、累計収益は2025年10月までに18億ドル以上を達成しています。同作は日本のみの展開なので、単一市場で18億ドル以上を記録したことになります。

『ドラゴンクエストウォーク』の人気の秘密はどこにあるのでしょうか。ここでは、2つの要素にフォーカスします。1つめは、多彩なコラボレーションです。モバイルゲームでは、人気IPとゲーム内コラボレーションが行われることが珍しくありません。『ドラゴンクエストウォーク』でも、2025年3月にアニメ「ドラゴンボール」IPとのゲーム内コラボレーションを実施し、「孫悟空装備ふくびき」や各地に散らばった「ドラゴンボール」を探し出すイベントを展開しました。
また、オフラインでのコラボレーションも積極的に実施しています。『ドラゴンクエストウォーク』では、「ランドマーク」と呼ばれる場所に実際に訪れることで特別なクエストを受注することができ、それをクリアすることで「おみやげ」と呼ばれるゲーム内アイテムを取得することができます。これを再現したのが「リアルおみやげプロジェクト」です。全国各地のおみやげとコラボレーションし、オリジナル商品を展開。すでに第7弾まで展開されており、直近では京都銘菓の1つである八ツ橋とコラボレーションし、「スライム生八ッ橋」を販売しました。
このほかにも、直近の例では2025年11月に宮城県仙台市を舞台にしたリアルウォーキングイベント「ドラゴンクエストウォーキング<東北>」の開催、全国10ヵ所のプレミアム・アウトレットとのコラボレーションイベント「JOIN THE QUEST!」をスタートさせており(2026年2月23日まで)、ゲーム外でも同作の世界を楽しめるように施策を展開しています。
2つめは、新要素の実装です。一例を挙げると、『ドラゴンクエストウォーク』は位置情報ゲームですが、現在ではパズルゲームがプレイ可能となっています。これは2024年10月に実装された「なぞり ドラけし」で、マッチパズルゲームとなっています。カジュアルゲーマーを取り込みと定着させる狙いがあるのだと推察できます。
Audience Insightsのデータによると、日本で人気の位置情報ゲームのトップペルソナにおけるアフィニティスコア(一般人口との比較で該当するペルソナの可能性を示す指標)を見ると、『ドラゴンクエストウォーク』は「カジュアルゲーマー」が突出しています。『Pokémon GO』(Scopely)や『Pikmin Bloom』(Scopely)でも「カジュアルゲーマー」はトップペルソナですが、『ドラゴンクエストウォーク』のアフィニティスコアは3倍以上高くなっています。

一方で、『信長の野望 出陣』(KOEI TECMO GAMES)と『Monster Hunter Now』(Scopely)では「コアゲーマー」がトップペルソナとなっており、同じ位置情報ゲームでもプレイヤー層が異なることがわかります。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
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