2013年10月にリリースされた『モンスターストライク』(MIXI)は、最大4人同時にプレイできる「ひっぱりハンティング」が特徴のRPG。日本のみならず、香港や台湾を始め世界の市場でリリースされていますが、大部分の収益は日本市場からのものです。
同作は2023年10月に10周年を迎えました。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、『モンスターストライク』のリリースから2023年10月10日までの日本における累計収益は、105億ドルを突破しています。
競争の激しいモバイルゲームの世界において、10年という節目を迎えることができるタイトルは多くありませんが、日本では『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)が2023年2月に11年目を迎えています。
Sensor Towerのデータによると、『パズル&ドラゴンズ』のリリースから10年間(2012年2月20日から2022年2月19日まで)の日本における累計収益は、60億ドル以上となっています。この収益もかなり高水準ですが、『モンスターストライク』は1.7倍以上の収益(同作リリースから10年間)となっており、日本を代表するモバイルゲームの1つと言えます。
リリース直後は順調でも、次第に収益が下がってくるモバイルゲームもありますが、『モンスターストライク』は長きにわたって人気を継続しています。Sensor Towerのデータによると、直近3年(2020年10月11日から2023年10月10日まで)の日本のApp Storeのトップ収益ランキングにおいて、10位以内が962日間にも及んでいます。
さらに、3位以内となった日数は500日以上で、集計期間全体(1,095日間)の約半分を占めています。また、1位となった日数は245日間となっており、このデータからも日本を代表するモバイルゲームと言えることがわかります。
『モンスターストライク』は、期間を過去3年に限定してみても、その人気が続いていることがわかります。Sensor Towerのデータによると、2020年10月11日から2023年10月10日までの日本におけるモバイルゲーム収益トップ5で、2位(20億ドル)のポジションとなっています。
同期間の日本での収益が21億ドルで1位となった『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)のリリースは2021年2月で、収益トップ5のモバイルゲームの中では最も新しいタイトルです。また、トップ5内のその他のタイトルはいずれも日本発のモバイルゲームで、『Fate/Grand Order』(Aniplex)が2015年7月、『プロ野球スピリッツA』(KONAMI)が2015年10月、『パズル&ドラゴンズ』が2012年2月にそれぞれリリースされており、いずれもリリースから8年以上が経過しています。
これらのモバイルゲーム収益トップ5のゲームにおけるMAUを比較すると、『モンスターストライク』のパフォーマンスが際立ちます。Sensor Towerのデータによると、2020年10月11日から2023年10月10日までの日本における平均MAUを見ると、同作が580万超えて1位となっています。
上記のグラフから周年月にあたる10月に大きく伸びていますが、その他の月も安定的にMAUを獲得しており、現在でも多くのユーザーにプレイされていることがわかります。また、同期間の平均MAU2位は『パズル&ドラゴンズ』となっており、リリースから10年以上が経過したモバイルゲームの支持が日本市場で続いていることがわかります。
『モンスターストライク』が長期にわって人気を得続けているのは、適切なゲームのアップデートに加えて、人気IPとのコラボが1つの要素として考えられます。同作では2023年だけでも、ガンダムシリーズ、『進撃の巨人』『ソードアート・オンライン』『東京リベンジャーズ』『ジョジョの奇妙な冒険』を始め、日本で人気のIPと毎月コラボを展開しており、それに合わせて着実に収益を上げています。
アップデートやコラボの情報は『モンストニュース』で配信されるため、同作のYouTubeチャンネルの登録者数は100万人と突破しています(2023年10月15日現在)。また、X(旧:Twitter)の公式アカウントフォロワーも370万人(2023年10月15日現在)を超えており、10年の成果がゲームの外でも表れています。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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