2023年も多数のモバイルゲームが登場し、日本のモバイルゲーマーを楽しませてくれました。また、既存ゲームもアップデートやさまざまなイベントを展開し、市場を盛り上げました。では、2023年に日本で最もダウンロードされたモバイルゲームはなんでしょうか?
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるダウンロード数で『ロイヤルマッチ』(Dream Games)が500万以上のダウンロード数を記録してトップになりました。
モバイルパズルゲームの同作は、2021年2月にリリースされましたが、日本では2023年4月ぐらいからダウンロード数が伸び始め、8月には80万/月以上のダウンロード数を記録。Sensor Towerのデータによると、2023年8月にはInstagramを始め、AdmobやAdcolonyなどにおいてSoV(シェアオブボイス)がトップとなるなど、広告効果が確認できます。また、同作は日本におけるモバイルゲームダウンロード成長量(2023年1月~12月)で見てもトップとなりました。
ダウンロード数では、上位4つのモバイルゲームが海外パブリッシャーによるものとなっています。
Sensor Towerのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるパブリッシャー別収益では、1位がKONAMI、2位がBandai Namco Entertainment、3位がCyberAgentとなり、日本のパブリッシャーがトップ6までを占めました。
上記のグラフからもわかるとおり、トップ10内では日本パブリッシャー7:海外パブリッシャー3の割合です。前年同期比では、日本パブリッシャー8:海外パブリッシャー2だったので、海外パブリッシャーが拡大していることがわかります。
収益成長量で見るとその傾向が強く現れます。Sensor Towerのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるモバイルゲーム収益成長量では、トップ5中に3つの海外パブリッシャーがランクインしており、トップのTencentは、唯一1億ドル以上の収益成長量を記録しました。
トップ10圏内には、『崩壊:スターレイル』のmiHoYo、『ブルーアーカイブ』のYostar、『ロイヤルマッチ』のDream Games、『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』のEFUN COMPANY、『ホワイトアウト・サバイバル』のCentury Gamesを含め6つの海外パブリッシャーが入っており、半数以上を占めています。
Sensor Towerのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップ10では、海外パブリッシャーのゲーム6タイトルがランクインし、『崩壊:スターレイル』(miHoYo)が唯一2億ドル以上の収益成長となりました。
2023年リリースのモバイルゲームとしては、1位の『崩壊:スターレイル』、8位の『Monster Hunter Now』(Niantic)、9位の『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』で、それ以外は既存タイトルです。
Sensor Towerのデータによると、日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップ10内の海外パブリッシャーゲームの市場別収益シェアでは、『勝利の女神:NIKKE』(Level Infinite)、『ブルーアーカイブ』(Yostar)、『Monster Hunter Now』の日本シェアが50%以上と際立っています。
特に『勝利の女神:NIKKE』と『ブルーアーカイブ』は、ゲーム内のみならず日本市場で積極的にイベント展開を行っています。一例を挙げると、2023年11月には『勝利の女神:NIKKE』が「勝利の女神:NIKKE 一周年記念エリア防衛戦POPUPイベント 東京」を東京・秋葉原で展開し、東京限定の描き下ろしイラストのグッズを販売。『ブルーアーカイブ』では2023年7月に同作の2.5周年記念の公開生放送「夏のブルアカらいぶ!あっちっちSP」を実施しました。
また、『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』は2023年9月のリリースながら、すでに日本が最大の市場となっており、2024年にさらにシェアを拡大する可能性があります。2024年も多数の新作モバイルゲームが日本・海外からリリースされることが予想され、市場が激化しそうです。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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