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2016年6月にリリースされた『シャドウバース』(Cygames)は、世界中のプレイヤーと本格的なカードバトルを楽しむことができるゲームです。この後継作の『Shadowverse: Worlds Beyond』(Cygames)が2025年6月17日にリリースされました(本作はモバイル版に加えて、Steam版もリリースされていま。以降、一部を除きモバイル版の内容です)。
同作では、「超進化」や「パーク機能」などの新要素・新コンテンツが加わり、完全新作の全編フルボイスストーリーも追加されています。Sensor Towerのデータによると、2025年6月17日から7月16日までの『Shadowverse: Worlds Beyond』の市場別ダウンロード数・収益シェアで、日本はトップとなっています。
同期間の世界における『Shadowverse: Worlds Beyond』のダウンロード数は120万近くで、収益は3,000万ドル以上を記録しています。また、同作はSteam版もリリースされています。Video Game Insightsのデータによると、Steam版の同作のプレイヤーは日本がトップですが、そのシェアは17%です。2位はアメリカと中国で12%、3位は台湾の8%となっており、大きな偏りなくプレイされていることがわかります。
トップ市場の日本にフォーカスしてデータを見ると、『Shadowverse: Worlds Beyond』の支持の高さがわかります。Sensor Towerのデータによると、2016年6月にリリースされた『シャドウバース』と、2025年6月にリリースされた『Shadowverse: Worlds Beyond』の初月のダウンロード数では、前者が100万以上なのに対し、後者は80万以上となっています。
しかし、同期間の収益では前者が2,500万ドル近くですが、後者は2,800万ドル以上となっており、『Shadowverse: Worlds Beyond』が『シャドウバース』を超えるスタートとなっていることがわかります。
これらのデータから、初月のRPD(1ダウンロードあたりの収益)は『Shadowverse: Worlds Beyond』のほうが高いことが確認できます。リリースから9年を迎えた『シャドウバース』のIPの力と、前述した新要素・新コンテンツが日本のプレイヤーに支持されたのだと言えます。
モバイルで楽しめるデジタルカードゲームといえば、『Pokémon TCG Pocket』(The Pokémon Company)を思い浮かべる方も多いでしょう。同作は2024年10月にリリースされ、瞬く間に世界でプレイされるタイトルとなっています。
同作の収益は堅調に推移しています。Sensor Towerのデータによると、日本における2025年4月から6月の『Pokémon TCG Pocket』の収益は、1.1億ドル以上を記録しています。収益推移を見ると、拡張パックおよびテーマ拡張パックの投入に合わせて、大きく上昇していることがわかります。
その効果は絶大で、同期間の3つの収益の山は、いずれもこれらの投入後に記録されています。『Shadowverse: Worlds Beyond』も『Pokémon TCG Pocket』と同じカードバトルジャンルであることを考えると、新パック投入が収益維持のキーファクターであると考えられます。こうした市場動向を把握しているためか、『Shadowverse: Worlds Beyond』では新弾カードパック投入を10月下旬の第4弾まで事前告知しています(2025年7月現在)。
『シャドウバース』と『Shadowverse: Worlds Beyond』のプレイヤー層に違いはあるのでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2025年6月の両タイトルのプレイヤー男女比は、男性9:女性1で共通しており、ペルソナも「PCゲーマー」「コアゲーマー」が上位となっています。
一方、プレイヤー年齢層では、若干の違いが見られます。両タイトルを比較すると、『Shadowverse: Worlds Beyond』のほうが若い世代からの支持が厚いことがわかります。
特に18歳から24歳の層が『Shadowverse: Worlds Beyond』のほうがより高く、メインの25歳から34歳の層と合わせると、全体の90%近くになっています。また、『Shadowverse: Worlds Beyond』プレイヤーが使用する可能性がアプリとして、『シャドウバース』がトップとなっていることから、『シャドウバース』プレイヤーの若い層から支持を得ていることがわかります。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
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