2023年4月26日に世界でリリースされた『崩壊:スターレイル』(miHoYo)。スペースファンタジーRPGとなる同作は、体内に「星核」を埋め込まれた主人公・開拓者が「星穹列車」に乗り、宇宙に広がる未知の世界を体験し、冒険とスリルに満ちた旅をすることになります。同作のゲームシステムはターン制となっています。
パブリッシャーはトップ収益ランキング常連の『原神』でなじみのあるmiHoYoで、同社の既存タイトル『崩壊3rd』や『崩壊学園』の崩壊シリーズの一作です。また、同作はモバイル版の他に、PlayStation版およびWindows版もリリースされています(以降、モバイル版の内容です)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、同作はリリース10日間(2023年4月26日~5月5日)で世界収益1億ドルを達成しました。市場別の収益シェアは、1位が中国で44%、2位が日本で22%、3位がアメリカで12%となっています。
『崩壊:スターレイル』の勢いは、別の角度からもわかります。Sensor Towerのデータによると、パブリッシャーmiHoYoの2023年1月1日~5月5日における世界のモバイルゲーム別収益シェアと見ると、同作は『原神』に次ぐ2位となっています。『崩壊:スターレイル』は対象集計期間が10日間であることを考えると、リリース直後から高水準の収益を上げていることが確認できます。この傾向は日本においても同様です。
一方、『崩壊:スターレイル』のリリース10日間に限定して同社の世界のモバイルゲーム別収益シェア見ると、同作は『原神』をしのぐ1位の収益を達成。その差も3倍になっています。
『崩壊:スターレイル』の好スタートはランキングにも反映されています。Sensor Towerのデータによると、世界の収益シェアTop5の各市場におけるApp Storeのトップ収益ランキングで上位を独占し、存在感を示しています。
最大市場の中国ではリリース初日から1位スタートとなり、その後Top3圏内を維持。日本においては3位スタートで、その後Top5圏内をキープする結果となっています。上記のチャートから、広い市場で受け入れられていることがわかります。
パブリッシャーのmiHoYoは日本では『原神』でもおなじみですが、同作のリリース10日間の収益との比較でも『崩壊:スターレイル』の勢いがわかります。Sensor Towerのデータによると、『原神』のリリース10日間(2020年9月28日~10月7日)の日本における収益は、2,100万ドル以上です。一方、『崩壊:スターレイル』のリリース10日間の日本における収益は、2,100万ドル以上で『原神』と同水準となっています。
これを世界の収益で比較してみると、『原神』が8,100万ドル以上、『崩壊:スターレイル』が1億ドル以上となっており、リリースから10日間の収益比較では『原神』を2,000万ドル近く上回る勢いとなっています。
今回の集計期間では日本のゴールデンウィークが入っていますが、この期間に大型プロモーションを展開したことも好発進の要因の1つだと思われます。具体的には、星穹列車が地球各地を旅する特別企画「星穹列車地球ツアー」です。このツアープロモーションは上海、ニューヨク、ソウル、バンコクなど世界各地で実施され、日本では2023年5月1日~5月5日に「スターレイル渋谷停車」イベントを開催。イベントに参加することで星玉×50と交換できるギフトがプレゼントされました。
また、2023年5月27日からは秩父鉄道のコラボ企画「SL崩壊スターレイルエクスプレス」の実施が予定されており、SL崩壊スターレイルエクスプレスの運行に加え、乗車するとコラボ乗車記念証とグッズのプレゼントが告知されています。
こうした大型プロモーションとゲーム性が受け入れられ、日本では同作の公式ツイッターのフォロワー数が70万人以上(2023年5月25日時点)、公式YouTubeチャンネルの登録者数は30万人を超えており(2023年5月25日時点)、今後『原神』と並ぶ人気モバイルゲームに成長する可能性があります。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
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https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
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