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STORE INTELLIGENCE · TING QIAN · JUNE 2022

[レポートシェアリング] 「2022年 金融および仮想通貨アプリの人気市場インサイト」

第一四半期の世界における金融アプリダウンロード数は17億4千万回を記録し、そのうち仮想通貨アプリは1億回以上。《2022年金融および仮想通貨アプリの人気市場インサイト》では現在の金融および仮想通貨アプリについて詳細をご紹介し分析してきました。

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新型コロナウイルスの影響により、世界ではモバイル金融アプリ市場の成長が加速しています。データによれば2021年の世界の金融アプリは61億回ダウンロードを超え、前年同期比で25.2%増加しました。 主な成長要因はモバイル決済とネット銀行関連のアプリで、仮想通貨も新興市場となりました。2008年にビットコインが登場してからブロックチェーン技術と仮想通貨は、世界的に人気が高まっており、関連モバイルアプリのダウンロード数は2021年に爆発的に増加しました。《2022年金融および仮想通貨アプリの人気市場インサイト》では、現在の金融アプリおよび仮想通貨アプリについて詳細にご紹介し、分析しています。

新型コロナウイルス時代後に急成長した金融アプリ

ここ数年でモバイル金融アプリ市場は世界的に成長し続けており、新型コロナウイルス感染拡大後はさらに加速しています。データによれば2021年の世界の金融アプリは61億回ダウンロードを超え、前年同期比で25.2%増加しました。 2022年第一四半期に金融アプリは累計17億4千万ダウンロード数を達成し、過去最高を記録しました。

モバイル決済とネットバンキングカテゴリーが安定的に成長し、仮想通貨アプリも一つの新興市場として定着しています。

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アジア地域のモバイル金融アプリ市場は新型コロナウイルス感染拡大の初期にやや落ち込んだものの、その後急速に成長しました。主な成長した市場はインドと東南アジアです。2022年第一四半期までの合計ダウンロード数が8億8千万回となり、新型コロナウイルス感染拡大前(2019年第四四半期)より44%増加しています。

ヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカの金融アプリ市場も同様に著しい成長をみせました。中でもヨーロッパと北アメリカ地域はモバイル決済と仮想通貨の重要な成長ポイントとなり、ラテンアメリカ地域はモバイルアカウントとインターネットバンキングアプリにおいて爆発的な成長を遂げました。

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モバイル取引&決済アプリは、依然として最も人気のある金融アプリカテゴリーです。2022年第一四半期の世界における金融アプリダウンロード数ランキングトップ10のうち、7つがこのカテゴリーです。注目すべきは『グーグルペイ(Google Pay)』のダウンロード数が2018年から常に金融アプリランキングで1位を獲り続けている点です。また仮想通貨アプリは2021年に大きな成果をみせ、合計5つのアプリがダウンロードランキング上位20に入りました。そのうち『バイナンス(Binance)』は5位、『パイネットワーク(Pi Network)』は7位となっています。

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2021年 世界の仮想通貨アプリダウンロードが5億回を突破

ブロックチェーン技術の発達と活用により世界のモバイル仮想通貨アプリ市場は次第に拡大し、この勢いは新型コロナウイルス感染拡大後さらに加速しています。2021年の世界トップ30仮想通貨アプリは累計5億回ダウンロードを超えました。これは2020年の2.8倍で、2022年第一四半期の仮想通貨アプリダウンロード数はすでに1億回を突破しました。

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アメリカの仮想通貨アプリダウンロードランキング上位に大きな変化はみられません。『キャッシュアップ(Cash App)』、『ペイパル(Paypal)』、『ベンモ(Venmo)』といった複合型金融アプリがトップ3を占めており、仮想通貨取引に特化した『コインベース(Coinbase)』と『クリプト・ドットコム(Crypto.com)』は、急速に順位を上げています。変化したランキングからもわかるように、仮想通貨の領域に進出するアプリが徐々に増えており、その競争は激しさを増しています。

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仮想通貨市場はヨーロッパ、オーストラリア、東南アジアで大きな地域差があります。『レボリュート(Revolut)』はイギリス市場で最も大きな成果を出し、『コインスポット(CoinSpot)』と『スウィフテックス(Swyftx)』はオーストラリア市場を集中的に攻略して成果をあげました。

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仮想通貨アプリは、製品の差別化とリキャッシュバックプロモーションを通じて競争力を向上させます

2021年は仮想通貨アプリが爆発的に成長した時期であると同時に、多くの暗号資産も流行しました。これにより既存の仮想通貨アプリは、より多くの仮想通貨タイプ、そしてより安全で便利な取引へと焦点を移しています。例えば『ペイパル(Paypal)』や『キャッシュアップ(Cash App)』などの複合型金融アプリは、仮想通貨の取引機能の説明に多くの広告予算を投入しています。次第に激化する競争の中で、プラットフォームの手数料無料と低い投資しきい値もプラットフォームにおける差別化ポイントとなっています。

高速で安全かつ様々な暗号資産の取引が可能という点は現在も仮想通貨アプリの差別化ポイントですが、パブリッシャーも徐々にこの重要なプラットフォーム間の差別化を意識しはじめました。それに加え、新型資産のキャッシュバックの広告も一部製品ではユーザーを多く呼び込む効果的な手段として使われています。

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Ting Qian

Written by: Ting Qian, Mobile Insights Gaming Analyst, APAC

Date: June 2022