モバイルハイパーカジュアルゲームの気軽に始められるゲームメカニズムとミッドコアゲームの多様なマネタイズモデル、プレイシステムおよびリテンションの戦略を融合させたモバイルハイブリッドカジュアルゲームは多くのプレイヤーに支持されています。近年、モバイルハイブリッドカジュアルゲームは収益の増加が続いており、浮き沈みが激しいモバイルゲームの世界市場において、他とは一線を画しています。
本レポートでは、2023年のモバイルハイブリッドカジュアルゲーム市場に関し、収益およびダウンロード数の動向、人気作品ランキングならびに広告出稿の動向およびマネタイズモデルについて分析しています。同時に、ケーススタディを通じ、代表的なモバイルハイブリッドカジュアルゲームパブリッシャーの市場カテゴリ変更の成功事例を解説しています。さらに詳しい情報については「レポートを無料ダウンロード」をクリックして、レポート全文を無料ダウンロードしてください。
モバイルハイブリッドカジュアルゲームのIAP(アプリ内課金)収益は増加が続いており、2019年から2022年にかけて、6億ドルから16.3億ドルにまで成長しました。その勢いは2023年も衰えることなく、2023年通年では30%増加して21億ドルを超える見込みであり、ジャンル別ではアクションおよびパズルの収益増加が最も目立っています。
「ローグライク+ゾンビシューティング」という特徴的なプレイスタイルで、多くの海外プレイヤーに支持されているHABBYの『ダダサバイバー』が依然として高収益を保っています。2023年1月から11月までのIAP収益は2.4億ドルで、収益ランキングでトップをキープしています。
『Triple Match 3D』は、ユニークな3Dマッチメカニズムおよびストラテジーのプレイスタイルで、2023年の収益が2022年の4倍に達しており、収益成長ランキングでトップに立っています。
モバイルハイブリッドカジュアルゲームの急成長と積極的な広告出稿は密接に関係しています。Sensor Towerデジタル広告分析プラットフォームPathmaticsのデータによると、2023年1月から10月までの『ダダサバイバー』のアメリカにおける広告費投入額は3,500万ドルを突破し、広告費を最も多く投入しているモバイルハイブリッドカジュアルゲームとなっており、中でもYouTubeへの広告費投入額が60%を占めています。
広告によるマネタイズだけが、モバイルハイブリッドカジュアルゲームのマネタイズ方法ではありません。2023年1月から11月までの世界トップ100のモバイルハイブリッドカジュアルゲームのうち、93%が通貨バンドルを採用、74%がスターターパック、67%がLive Ops(ライブオプス)をマネタイズ方法として活用しています。
モバイルゲームパブリッシャーのVoodooは、2021年からハイブリッドカジュアル市場に軸足を移し始めています。2023年は『Mob Control』などに代表されるモバイルハイブリッドカジュアルゲームの収益が著しく成長し、パブリッシャー別世界収益が250%近く増加しています。