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Sensor Tower · Hideyuki Tsuji · July 2025

2025年上半期の日本のモバイルゲームは収益・DL数ともポケポケがトップ独占、成長量ではジージェネエターナルが際立つ

早くも1年の半分が過ぎた2025年。上半期日本のモバイルゲーム市場では、『Pokémon TCG Pocket』『ラストウォー:サバイバル』『モンスターストライク』の3タイトルが収益上位を占めました。また、成長量の点では、収益成長量で2位、ダウンロード数成長量でトップとなった『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』が際立っています。

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モンストを追い抜いて収益トップとなったポケポケ、DL数ではトップ10に4つのパズルゲームがランクイン

Sensor Towerのデータによると、2025年上半期日本のモバイルゲーム収益では、『Pokémon TCG Pocket』(The Pokémon Company)がトップとなりました。2025年上半期に同タイトルは世界で6億ドル以上の収益を上げ、このうち35%以上が日本市場からのものです。

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日本のモバイルゲーム市場では、2022年下半期から5半期連続で『モンスターストライク』(MIXI)が収益トップでしたが、この座を『Pokémon TCG Pocket』に譲る形となりました。収益トップ10内では、『Pokémon TCG Pocket』が唯一の新作タイトルで(2024年10月リリース)、登場すぐに大きな支持を集めていることがわかります。

ダウンロード数でも『Pokémon TCG Pocket』がトップで、2025年上半期に日本で400万以上を記録しました。2位は『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』がランクインし、300万以上のダウンロード数となっています。『ちいかわぽけっと』(Applibot)、『魔法少女まどかマギカ Magia Exedra』(Aniplex)を含む日本パブリッシャーによるタイトルは、いずれも人気のIPを活用したモバイルゲームとなっており、IP+ゲーム性が人気のキーファクターになっていることがわかります。

ダウンロード数トップ10内には、『Color Block Jam』(Rollic Games)、『Car Jam』(Mindscaplay)、『ブロックブラスト』(Hungry Games)、『Screw Sort 3D』(Mindscaplay)の4つのパズルゲームがランクインしており、同ジャンルの人気が確認できます。いずれも海外パブリッシャーのパズルゲームで、中でもMindscaplayは2タイトルをランクインさせています。

成長量では4月リリースのジージェネエターナルが収益2位・DL数トップ、12年目を迎えたにゃんこ大戦争は過去最大収益を4月に記録して4位に

Sensor Towerのデータによると、2025年上半期日本のモバイルゲーム収益成長量でも、『Pokémon TCG Pocket』がトップとなりました。成長量の点で際立つのは、2025年4月にリリースされた『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』(Bandai Namco Entertainment)です。

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本作はガンダムIPを活用したターン制タクティクスで、リリース当日から日本におけるApp StoreとGoogle Playのダウンロード数ランキングでトップスタートを切りました。この結果、ダウンロード数成長量ランキングでトップとなっています。集計対象期間が2.5ヵ月程度ながら、収益も堅調に推移しており、2025年上半期に日本で8,000万ドル以上の収益を記録しています。

収益成長量では、リリースから12年目を迎えた『にゃんこ大戦争』(PONOS)が6位にランクインしました。同タイトルは2025年4月に、過去最高の月間収益となる1,200万ドル以上を日本で達成しました。

パブリッシャーではBNEがトップをキープ、上位3社は日本パブリッシャーが占める

Sensor Towerのデータによると、2025年上半期日本のモバイルゲームパブリッシャー別収益において、Bandai Namco Entertainmentがトップをキープしました。同社は、『学園アイドルマスター』『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などが好調に推移し、同期間に4億ドル近い収益を記録しています。

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2024年上半期から1つ順位を下げたものの、KONAMIが3位にランクインしました。同社の収益の原動力は、『プロ野球スピリッツA』『eFootball』を始めとするスポーツタイトルです。この2タイトルは、日本における同期間のスポーツゲーム収益でも前者が1位と後者が2位となっており、圧倒的な存在感を見せています。

トップ10圏内には、7社の日本パブリッシャーがランクインしました。2024年上半期から1つ順位を上げたSonyは、リリース10年目となる『Fate/Grand Order』のロングヒットタイトルと『魔法少女まどかマギカ Magia Exedra』が、同社の収益に大きな貢献をしました。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

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Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

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Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: July 2025