当社はVideo Game Insights(VGI)を買収しました。
2025年も第1四半期が終了しましたが、日本のモバイル市場では2024年10月にリリースされたカードバトルゲーム『Pokémon TCG Pocket』(The Pokémon Company)がダウンロード数・収益の両指標でその存在感を示しています。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から3月までの日本におけるモバイルゲームダウンロード数で、同作は300万以上のダウンロード数を記録してトップとなっています。
2位は2025年3月27日リリースの『ちいかわぽけっと』(Applibot)、3位は同日に正式リリースとなった『魔法少女まどかマギカ Magia Exedra』(Aniplex)です。前者はハイブリッドカジュアル、後者はミッドコアとプロダクトモデルは異なるものの、1週間足らずの集計期間で150万以上のダウンロードを記録しており、ロケットスタートを切りました。また、2025年第1四半期ダウンロード数トップ5中、上位3つが日本パブリッシャーによるもので、いずれもIPゲームである点が共通しています。
一方、収益においても『Pokémon TCG Pocket』が際立っています。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から3月までの日本におけるモバイルゲーム収益で、同作は1億ドル以上の収益を記録してトップとなっています。グラフからもわかるとおり、2位の『モンスターストライク』(MIXI)とは僅差で、3位以下を大きく引き離しています。
またトップ5中、『ラストウォー:サバイバル』(FUNFLY)を除く、4タイトルが日本発のモバイルゲームです。これらの日本発のモバイルゲームは、『Pokémon TCG Pocket』を除くといずれもリリースから4年以上が経過しており、長期にわたってユーザーを獲得しているモバイルゲーム群の中で同作が急速に支持を得ていることがわかります。
2025年第1四半期の日本における『Pokémon TCG Pocket』のダウンロード数・収益は、ゲームを含むモバイルアプリ全体で見ても、圧倒的な数字であることが確認できます。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から3月までの日本における(ゲームを含む)モバイルアプリダウンロード数では、『TikTok』(Bytedance)に続く2位となっており、『ChatGPT』(OpenAI)を超えています。
一方、収益においても『Pokémon TCG Pocket』は3位となっています。日本で人気の2大漫画アプリ『LINEマンガ』(LINE)と『ピッコマ』(Kakao)が1位と2位を占め、4位に『モンスターストライク』ランクインしています。この上位4アプリの収益差は大きくなく、2025年第1四半期に大きな収益を達成していることがわかります。
実際、『Pokémon TCG Pocket』の日本における収益推移を見てみると、その状況が理解できます。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から3月までの日本における同作の収益推移では、年始以降いったん下降傾向にはなったものの、2025年1月30日に拡張パック「時空の激闘」、2月3日に「クレセリアexドロップイベント」、2月28日にテーマ拡張パック「超克の光」、3月27日にテーマ拡張パック「シャイニングハイ」がそれぞれ実装され、これを受けて収益が上昇しています。アップデートおよびゲーム内イベントが、堅実に収益に結びついていることがデータからも確認できます。
2025年第1四半期の日本におけるモバイルゲームダウンロード数・収益でトップ記録した『Pokémon TCG Pocket』ですが、MAU(月間アクティブユーザー数)では別のタイトルが他を圧倒しています。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から3月までの日本におけるモバイルゲームの平均MAUでは、『LINE:ディズニー ツムツム』(LINE)がトップとなっています。
同作は集計期間中に11周年の記念イベントを実施しました。特に2025年1月25日から実施された「ステッカーブックイベント」の効果が大きく、MAU上昇につながっています。2025年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム平均MAUランキングでは、トップ5中3つが日本発のモバイルゲームで、いずれのタイトルもリリースから10年以上が経過しています。
平均MAUトップ5のゲームは、マッチチェイン(LINE:ディズニー ツムツム)、バブルシューター(シンカゲーム)、リアルタイムストラテジー(にゃんこ大戦争)、パズルRPG(モンスターストライク)、位置情報(Pokémon GO)といずれもサブジャンルが異なっていることも特徴的です。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
Sensor TowerのApp Performance Insightsで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
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