Sensor Towerのゲームインテリジェンスによると、2017年から6年連続で、モバイルRPGが世界のユーザーにとって最も支出額の多いモバイルゲームカテゴリとなっていることを示しています。2022年第1~3四半期における世界のモバイルRPGの収益は156億ドルを超えましたが、新型コロナウイルスの影響が弱まったことに伴って前年同期比では13.4%減となりました。
『2022年モバイルRPG市場インサイト』では、世界のモバイルゲーム市場におけるモバイルRPGの重要性を紹介し、ダウンロード数や収益推移、市場別の収益動向、トップモバイルRPGおよびパブリッシャーの実績を分析しています。さらに詳しい情報については「続きを読む」をクリックして、レポート全文を無料ダウンロードしてください。
2017年からこれまで、革新的なゲームプレイメカニズムと多様なマネタイズモデルにより、モバイルRPGは世界のユーザー支出額が最大のモバイルゲームカテゴリとなっています。2022年第1~3四半期における世界のモバイルRPGの収益は156億ドルを超え、世界のモバイルゲーム収益全体の27%を占めています。
2021年の世界のモバイルRPG収益は4.8%増の238億ドルでしたが、新型コロナウイルスの流行によるモバイルゲーム市場への影響が徐々に弱まったことに伴い、2022年第1~3四半期では前年同期比13.4%減となりました。
収益面でモバイルRPGの人気が最も高いのは、日本、中国、韓国の市場で、2022年第1~第3四半期には、それぞれ55.7億ドル、31億ドル、23.5億ドルと、世界のモバイルRPG収益の71%を占めています。中でも日本市場はモバイルRPG収益が最も高く、約35%の収益シェアを維持し続け、中国市場のモバイルRPG収益シェアは2020年の23%から2022年には20%へと減少しました。
モバイルRPGのサブカテゴリ別では、MMORPG、スクワッドRPG、パズルRPGが最も強い収益力を持ち、この3つのサブカテゴリで2022年のモバイルRPG総収益の80%を占めています。なお、3つのサブカテゴリでは『リネージュW』『ウマ娘 プリティーダービー』『モンスターストライク』がそれぞれ最も収益の高いモバイルゲームです。
IPのゲーム化は世界の人気モバイルRPGにおいてユーザー獲得のための重要な戦略で、2020年から現在までの世界のモバイルRPG年間収益ランキングTop10の大多数はモバイルIPゲームとなっています。中でも、CyberAgentによるスクワッドRPG『ウマ娘 プリティーダービー』は、ウマ娘の2次元IPの構築に成功し、2021年と2022年の第1~3四半期には世界のモバイルRPG収益トップに君臨しています。
韓国パブリッシャーのNCSOFTは、MMORPGのリネージュシリーズで2022年モバイルRPGパブリッシャー収益ランキングのトップになりました。また、日本のパブリッシャーは、世界のモバイルRPG市場をリードし優勢を保ちました。中国パブリッシャーのNetEase、37Games、Tencentは、それぞれランキングの2位、3位、9位を占めています。