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無限に続く地下通路に閉じ込められたプレイヤーが、 周囲をよく観察して「8番出口」まで辿り着くゲームの『8番出口』。PC/コンソールでリリースされた後に、モバイル版もリリースされました。日本で大きな話題となった同作は映画化され、2025年8月29日から二宮和也主演の実写映画として全国公開されました。
Sensor Towerのデータによると、モバイル版『8番出口』(Active Gaming Media)のダウンロード数が映画公開に合わせて上昇していることが確認できます。2025年8月16日から9月15日までの日本における有料モバイルゲームダウンロード数ランキングで同作は、iPhoneにおいて映画公開当日からトップとなりました。
iPadでは映画公開3日後の8月31日から、Androidでは9月4日からトップとなっており、9月4日から8日まではすべてのプラットフォームでトップが続いています。公式Xによると、映画は公開から28日間で観客動員285万人、興行収入は40億円突破しており、映画のヒットがゲームにも反映されていることがわかります。
モバイル版『8番出口』はサブジャンル:環境ですが、同ジャンルにおけるの収益の面でも際立っています。Sensor Towerのデータによると、2025年8月16日から9月15日までの日本における環境モバイルゲームの収益成長量において、8万ドル以上を記録してトップとなりました。
2位の『Chants of Sennaar』(Neko Entertainment)との収益成長量差は5倍以上になっており、圧倒的な存在です。
モバイル版『8番出口』は、iOS版・Android版ともに2025年3月にリリースされました。一方、PC版(Steam)は2023年11月、PlayStation版は2024年8月、Xbox版は2025年1月と、いずれもモバイル版より先行してリリースされています。これらのプラットフォーム版でも、映画公開のインパクトが確認できます。
Video Game Insightsのデータによると、2025年8月16日から9月15日までのPC/コンソール版『8番出口』の世界におけるDAU推移を見ると、日本でも人気のプラットフォームであるSteamとPlayStationにおいて大きく上昇していることがわかります。
特に、Steamにおいては上昇が顕著で、2025年8月30日には前日比2倍以上、8月31日には前日比1.6倍とゲームが活性化しています。前述のとおり、Steam版はリリースから1年以上が経過しており、8月中旬のDAUを見てもそこまで大きくないため、映画公開のインパクトであると推察できます。
世界のSteamにおけるPlayer Overlapを見ると、アドベンチャージャンルの「雰囲気」「精神的恐怖」をタグに持つゲームがOvelap Indexで上位に来ており、想像力を掻き立てるアドベンチャーゲームファンに支持されていることがわかります。
映画公開に合わせて、大きな盛り上がりを見せた『8番出口』ですが、広告同時に展開しました。Pathmaticsのデータによると、2025年8月16日から9月15日までの日本における東宝(日本における映画『8番出口』配給会社)のプラットフォーム別インプレッションを見ると、LINEが36%、TikTokが23%、Xが20%のシェアとなっており、これら3つがメインチャネルとなっています。
これらのシェアは、東宝の映画すべての広告が対象となっていますが、同期間のインプレッション上位の大部分のクリエイティブは、いずれも映画『8番出口』のものです。Pathmaticsのデータによると、映画『8番出口』のインプレッション上位クリエイティブは地下鉄通路と出口番号を示す看板で構成されており、『8番出口』の世界観を効果的に見せています。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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