世界最高峰のサッカー大会とも呼ばれるFIFAワールドカップ。22回目となる今回は、カタールで2022年11月20日から12月18日まで行われました。世界中のサッカーファンが注目するワールドカップですが、現代ではその視聴スタイルにモバイルデバイスが大きな役割を果たしています。
『ABEMA』(AbemaTV)は、ワールドカップ2022の全64試合を無料生中継することを決定・実施しました。2016年4月に本開局したABEMAは、バラエティ豊富なオリジナルコンテンツやスポーツ中継などで、日本においてインターネットTVプラットフォームとしてのポジションを確立しています。
ABEMAはワールドカップ2022開催に合わせてアップデートを行い、試合中継をより楽しむことができるようになりました。具体的には、リアルタイムでは見られなかった試合のフルマッチ映像を好きなときに何度でも無料で見ることができる「見逃しフルマッチ配信」、毎試合の名場面を試合直後から楽しむことができる「試合ハイライト」などです。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、このアップデート実装後の2022年11月23日に、ABEMAは2022年最高のダウンロード数を記録しました。この日は日本vsドイツの試合が行われ、日本が勝利してさまざまなメディアで大きく報道されました。
ダウンロード数の推移はワールドカップ2022開催期間中(グラフのグレー部分)に2022年の最高水準となりました。2022年6月中旬にも大きな山がありますが、この日(6月19日)は東京ドームでキックボクシング大会「THE MATCH 2022」が行われ、ABEMAで全試合がPPVとして配信されました。ですが、2022年11月23日のダウンロード数はこれを超える勢いが確認できます。
今回のワールドカップ2022に合わせてABEMAが大きくダウンロード数を伸ばした点は、上記のアップデートに加えて、登録不要で無料視聴できることや、解説に本田圭佑氏が起用されたことで、ABEMAでワールドカップ2022を視聴する大きな動機づけになりました。また、ワールドカップ2022が始まってからもこまめなアップデートを実施し、コンテンツ配信の安定化を目指している点にも注目です。
また、Sensor Towerのデータによると、ワールドカップ2022開催期間中(2022年11月20日~12月18日)の日本におけるダウンロード成長量で、ABEMAは1位となっています。2位の『Meitu』(Xiamen Meitu Technology)とはかなりの差があることから、インパクトの大きさがわかります。
スポーツジャンルのモバイルゲームにおいて、サッカーゲームの上昇傾向も確認できます。Sensor Towerのデータによると、2022年10月の日本におけるスポーツジャンルのモバイルゲームダウンロード成長量Top5では、サッカーゲームとして唯一『FIFA MOBILE』(NEXON)がランクインしましたが、ワールドカップ2022開催期間中(2022年11月20日~12月18日)ではTop5中のすべてがモバイルサッカーゲームとなりました。
これら5タイトルは、『eFootball 2023』(Konami)、『FIFA MOBILE』(NEXON)、『サッカースーパースター』(Real Freestyle Soccer)、『eFootballウイコレ CHAMPION SQUADS』(Konami)、『Head Ball 2』(MASOMO LIMITED)の順となっています。6位以下にも『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(SEGA)などがランクインしており、同期間中のTop10圏内の9タイトルがモバイルサッカーゲームが占めています。
また、ピザを片手にワールドカップ2022を視聴した方もいらっしゃるのではないでしょうか。ワールドカップ2022に合わせて特別メニューや営業時間の延長を行ったドミノ・ピザ。同社のアプリ『Domino’s App』(Domino's Pizza)のダウンロード数は、日本戦に合わせて上昇が確認できます。Sensor Towerのデータによると、ワールドカップ2022開催期間(2022年11月20日~12月18日)において、2022年11月23日(日本vsドイツ)に最初に大きくダウンロード数が伸びており、11月27日(日本vsコスタリカ)や3位決定戦の12月17日、決勝戦の12月18日にも同程度のダウンロード数の増加が確認できます。
Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!REQUEST DEMOボタンからデモのリクエストが可能です。 : https://sensortower.com/ja/product/store-intelligence
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