当社はdata.aiを買収しました詳細はこちら

ブログ

STORE INTELLIGENCE · HIDEYUKI TSUJI · APRIL 2023

荒野行動が転スラコラボで直近6ヵ月において最高収益を記録、継続率も高くバトロワジャンルでも独走が続く

モバイルバトルロイヤルジャンルにおいて日本で人気を維持している『荒野行動』。2023年4月4日から始まった『転生したらスライムだった件』とのコラボイベントが好調で、直近6ヵ月において最大収益を記録しました。2023年11月に6周年を迎える『荒野行動』は、日本の同ジャンルにおいて高い継続率となっています。

Hero

転スラコラボ開始当日にランキング1位に急上昇、同日に直近6ヵ月で最高収益を記録

2017年12月にモバイル版の正式配信が始まった『荒野行動』(NetEase)は、100人のプレイヤーがフィールドに降り立ち、最後の1人または1チームになるまで生き残りをかけた戦いを繰り広げるバトルロイヤルゲームです。2018年にはWindows版、2019年にはNintendo Switch版とPlayStation 4版がリリースされ、幅広いプラットフォームでプレイ可能です(以降、モバイル版に関する内容です)。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、モバイル版『荒野行動』はリリースから2023年3月までに世界における収益は約23億ドルを記録しています。日本は最大の市場で、収益全体の90%以上を占めています。2位は中国(6%)、3位は台湾(1%)と続きます。

Revenue-Trend-Knives-Out

『荒野行動』は、日本において数々の有名IPと積極的にコラボを実施しています。これまでにも『進撃の巨人』や『エヴァンゲリオン』などのアニメIPを始め、アイドルグループの乃木坂46、ホラーゲームの『バイオハザード』などとのコラボもありました。

2023年4月4日からは『転生したらスライムだった件』とのコラボが始まりました。作者の伏瀬がWeb小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していたWeb小説をベースに、コミックやアニメで人気の『転生したらスライムだった件』は、モバイルゲームにもなっており、2023年に10周年を迎えました。

Sensor Towerのデータによると、日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで、コラボ開始前日の2023年4月3日は34位でしたが、コラボ開始当日に1位を獲得、これに合わせてダウンロード数の増加も確認できます。

Ranking-Trend-Knives-Out

ランキングでの好調を受けて、収益実績も大きな伸びを示しています。Sensor Towerのデータによると、直近6ヵ月(2022年10月1日~2023年4月10日)において、コラボ開始当日の2023年4月4日に同期間中の最大収益を記録しています。

Revenue-Trend-by-Week-Knives-Out

このインパクトは大きく2023年4月1日~4月10日における日本のモバイルゲーム収益成長量においても、『荒野行動』は『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)に次ぐ2位となっています。

今回が初となった『転生したらスライムだった件』とのコラボでは、リムル、ディアブロ、シュナの再現衣装が実装され、TVアニメ第2期から描かれている魔王としての姿を忠実に再現しています。このほかにも、スライム姿のリムルをモチーフにした乗り物スキン、ディアブロを含む原初の悪魔たちをイメージしてデザインされた銃器スキンも登場。さらに、期間限定のコラボガチャを割引価格で購入できることなどが功を奏して、収益を大きく伸ばしたと思われます。

日本のバトロワジャンルにおいてロングヒットの荒野行動、継続率の高さが要因の1つ

『荒野行動』はモバイルバトルロイヤルゲームジャンルにおいて、日本で圧倒的人気を得ています。Sensor Towerのデータによると、直近1年(2022年4月14日~2023年4月15日)の同ジャンルの収益ではトップで、2位の『PUBG MOBILE』の収益とは5倍近い差があります。

Sensor Towerのデータによると、人気のモバイルバトルロイヤルゲームのマネタイズモデルの比較では、シーズンパスや戦利品ボックスを始めほぼ横並びです。こうした中、各パブリッシャーが収益の強化を狙って有名IPとのコラボを展開しています。

Monetization-Model-Battle-Royal

継続率でも『荒野行動』の高さが確認できます。Sensor Towerの使用状況インテリジェンスのデータによると、日本で人気のモバイルバトルロイヤルゲームにおいて、『荒野行動』は高い継続率を維持しています。特に、30日目~90日目の継続率が同ジャンルの人気ゲームと比較して高く、同作が日本でロングヒットになっていることが確認できます。

Retention-Knives-Out

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2021年春より本格的に始動したばかりですが、パートナー企業様が急増しております。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートを強化していく所存です。

Sensor Tower - モバイル市場の羅針盤

  • メディアに関するお問い合わせ:press-apac@sensortower.com

  • ビジネスに関するお問い合わせ:sales@sensortower.com

  • ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japanツイッターで:@SensorTower_JP

※コンテンツを共有する場合は、「Sensor Tower」と出典を明記してください。



Sensor Towerのインテリジェンスプラットフォームについてもっと詳しく知りたい方はこちら


Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: April 2023