当社はdata.aiを買収しました詳細はこちら

ブログ

STORE INTELLIGENCE · HIDEYUKI TSUJI · AUGUST 2024

4年連続ダウンロード数トップの天気アプリ『ウェザーニュース』、ライブストリーミング連動の参加型天気予報でMAUも右肩上がり

新聞やTVニュースで天気を確認する日常は、モバイルデバイスの登場によって大きく様変わりしました。日本の天気アプリで2020年から4年連続でダウンロード数トップをキープしている『ウェザーニュース』は、参加型天気予報を取り入れ、精度に加えてMAUも右肩上がりの成長を見せています。

Weathernews-Hero

天気アプリダウンロード数4年連続トップのウェザーニュース、MAUは新型コロナ5類移行後から大きな伸び

ウェザーニュース』(Weathernews)は、気象のプロフェッショナルが24時間リアルタイムで更新する天気予報アプリです。無料でも天気予報に加えて、雨雲レーダー、ゲリラ雷雨予測、台風進路予測など、天気に関連した充実した予報・予測を確認することができます。

Sensor Towerのデータによると、『ウェザーニュース』は日本の天気アプリカテゴリーにおいて、2020年から4年連続でダウンロード数トップになっています。2024年上半期においてもトップを維持しており、5年連続の記録更新になる可能性があります。

DL-Top5-Weatherforecast-JP

同アプリのマネタイズはサブスクリプションで、購入するとより詳細な予報・予測を見ることができるだけでなく、参加型天気予報の「みんなで作る天気予報」の観測ネットワークにも参加できます。Sensor Towerのデータによると、2020年4月以降『ウェザーニュース』の収益は順調に伸びており、2023年第3四半期および第4四半期は過去最高となる350万ドル以上の収益を達成しています。

Weathernews-Revenue-Trend-JP

また、MAUも順調に推移しています。Sensor Towerのデータによると、『ウェザーニュース』のMAUは若干の前後はあるものの、右肩上がりの成長を見せています。

Weathernews-MAU-Trend-JP

特に、新型コロナウイルスが5類に移行した2023年5月以降はMAUが大きく伸びており、外出や通勤・通学の機会が増えて天気をモバイルデバイスで確認するユーザーが増えていることがわかります。

ウェザーニュースの人気はライブストリーミング連動と参加型予報が支える

『ウェザーニュース』が支持される要因はいくつか考えられます。1つめの要因としては、幅広いユーザー層です。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、同アプリの男女比率は男性6:女性4となっています。年齢層では、25歳~44歳までのユーザーが50%近くを占めるものの、それ前後の年齢層もバランスよく存在しています。

Weathernews-User-Demographic-JP

Sensor Towerのデータによると、『ウェザーニュース』の時間帯別滞在時間では、7:00、12:00、20:00に山ができており、23:00以降は緩やかに減少しています。通勤・通学に合わせた山でもある一方で、23:00以降の減少はお天気キャスターによるライブストリーミングの終了時間と関係していると推察できます。

Weathernews-Time-Spent-Trend-JP

ウェザーニュースは毎日5:00から23:00までYouTubeやTikTokなどで「ウェザーニュースLiVE」をライブストリーミングしています。3時間毎にお天気キャスターが交代で登場し、ライブストリーミング内でもアプリを使ったコーナーがあります。上記のデータからも、アプリとライブストリーミングの連動が同アプリの武器であることがわかります。

この連動の効果はセッション数からも確認できます。Sensor Towerのデータによると、2024年上半期における『ウェザーニュース』ユーザーの平均セッション数/週は、10セッション/週です。毎日天気を確認することに加えて、ユーザーがいる地域の天気報告や、自然や季節の風物詩などさまざまなテーマで募集される「ソラミッション」への参加が大きく影響していると推察できます。

Sensor Towerのデータによると、『ウェザーニュース』のソース別ダウンロード数の70%はオーガニックとなっていますが(2020年1月から2024年5月)、広告展開も実施しています。主にYouTubeを中心に広告を展開しており、2024年6月の日本のYouTubeにおける天気カテゴリーでトップSoVとなっています。広告クリエイティブは横画面、縦画面、正方形など多彩な展開で、アプリ画面を中心にしたものやタレントを起用したTVCM調の動画となっています。

Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

Sensor Towerの紹介

2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。

Sensor Tower - モバイル市場の羅針盤

  • メディアに関するお問い合わせ:press-apac@sensortower.com

  • ビジネスに関するお問い合わせ:sales@sensortower.com

  • ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japanツイッターで:@SensorTower_JP

※コンテンツを共有する場合は、「Sensor Tower」と出典を明記してください。



Sensor Towerのインテリジェンスプラットフォームについてもっと詳しく知りたい方はこちら


Hideyuki Tsuji

Written by: Hideyuki Tsuji, Mobile Insights Strategist - Japan

Date: August 2024